サイトマップ | お問い合わせ | English

HOME >心臓血管外科 > お知らせ

血管生理検査専門外来

血管生理検査専門外来(Vascular Labo)の実施のお知らせ

 近年本邦においても高齢者・糖尿病・高血圧症・高脂血症・腎不全といった末梢動脈疾患(peripheral arterial disease; PAD)発症リスク因子を有する症例が増え、PADの頻度も増加しています。また動脈硬化は末梢動脈のみならず、他の重要臓器に関連する動脈との合併が高頻度に認められることから、PADを「全身の動脈硬化性血管病変の一部分症」と捉えることができます。つまりPADの存在は他の重要臓器虚血の存在を示唆する指標ともなることから、PADの診療時には全身の臓器虚血の存在を疑う必要があります。
また透析症例のPADの多くは無症状であり、急速に重症下肢虚血に進行することも多々見受けられます。さらに非外傷性の下肢切断の原因の約60%はPADと糖尿病であると言われています。
よってPADを早期に発見し治療を開始することにより、虚血性病変の予防、潰瘍の治癒、下肢切断の予防、患者様の運動機能の保持とQOL及び生命予後の改善が期待できます。

 我々は血管生理検査専門外来(Vascular Labo)を2016年2月より開設し、血管エコー・上肢下肢血圧比(ABI)・皮膚組織灌流圧(SPP)等の血管無侵襲検査を行うことによりPADの早期発見を目指し、これらの検査で異常所見が見つかった患者様に関してはさらなる精査(造影CT、血管造影等)を行い、治療方針を決定します。また必要に応じて他の重要臓器虚血の有無を調べるための検査も他科と連携しながら進めてまいります。
つきましては間欠性跛行・下肢安静時疼痛・潰瘍形成等、PAD特有の症状がないにも関わらず末梢動脈触知が不良な患者様、ABIが測定可能であれば低値の患者様(0.9以下であればPAD合併が疑われます。)、あるいは特に上記所見はないもののご自身の合併症からPADの存在を危惧されている患者様がいらっしゃいましたら是非当院までご相談ください。

 担当は心臓血管外科専門医認定機構認定修練指導者及び日本脈菅学会認定脈菅専門医の資格を有した専門医で、診察は毎週木曜日午後の完全予約制となります。また上記血管無侵襲検査につきましては血管診療技師認定機構により認定されました血管診療技師が中心となって施行いたします。なお下肢症状からPADの存在が疑われます患者様に関しましては、これまで通り火曜日及び木曜日午前の外来にて診察させていただきます。

専門外来日

・完全紹介予約制
・専門外来日:毎週木曜日 午後1時~午後3時まで
・担当医:川崎 正和(心臓血管外科医師)

受診方法

・医療機関からのご紹介にかぎります。

・予約の問い合わせ先は、当院1階 地域医療連携室です。
 電話 :011-611-8116(直通)
 FAX:011-611-8112(直通) お電話にてご予約ください。

※予約状況に応じて、受診日・時間はご希望に沿えない場合がありますので、あらかじめご了承ください。


〒063-0005
札幌市西区山の手5条7丁目1番1号

受付時間(月〜金曜日)
【午前】8:30~11:00【午後】1:00~ 3:00

※午後診療は再診予約のみとなります。

電話番号