救命救急から慢性期まであらゆるニーズに対応するハイブリット型病院

独立行政法人 国立病院機構 北海道医療センター
文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

病院指標

平成30年度 北海道医療センター 病院指標

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 763 198 204 337 611 845 1,620 2,172 1,556 382
 当院は札幌市西区の唯一の公的病院であり、3次救命救急センターを有する地域医療支援病院として身近でかつ質の高い医療を幅広い年齢層に提供しています。70代以上の高齢者の入院が4000人以上を占め、まさに地域の高齢化を反映した状況となっています。一方、20歳以下は1000人弱を占めるに過ぎず少子化が明瞭となっています。感染症の流行状況で変動はありますが、急激な少子化と予防接種対象疾患の拡大により小児疾患での入院機会が減少しているのも一因と考えられます。救急搬送される患者の入院全体に占める割合は20%前後となっております。交通外傷や薬物中毒など若い年齢層に発症する救急疾患に対応しています。脳神経内科では変性疾患のみならず重症筋無力症や多発性硬化症など免疫性神経疾患の診療に力を入れていて比較的若い年齢層の入院が多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし 218 2.85 2.67 0.46% 69.45
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 70 9.53 10.08 1.43% 75.49
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 46 6.59 7.40 2.17% 76.78
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 33 5.03 7.75 0.00% 64.82
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし 25 2.76 2.99 0.00% 76.32
 大腸ポリープの内視鏡的治療のための入院が最も多くなっています。術後の経過観察のため2-3日の入院期間が必要です。胆管結石・胆管炎のための入院で、検査(血液生化学検査、各種画像検査等)、治療(抗生剤投与、点滴、内視鏡的胆管結石除去術、胆管ドレナージ術などの処置)を行い、肝機能や炎症の経過を見ています。胃炎や腸炎、虚血性腸炎などのため入院検査、経過観察を行っています。結腸憩室炎・憩室出血疑いでの内視鏡検査・治療を行っています。下部消化管検査は高齢者・合併症を有する方・希望される方は入院で検査を行っています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99130x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 205 4.19 5.55 0.49% 72.81
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 124 5.14 5.15 0.00% 63.15
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 77 5.40 4.47 1.30% 72.64
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 75 21.37 17.66 14.67% 83.07
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 66 4.06 3.01 1.52% 71.27
 最も多い症例は狭心症・陳旧性心筋梗塞など慢性虚血性心疾患の検査入院で、負荷心筋血流シンチと心臓カテーテル検査を行っていますが、平均在院日数は前年より短縮しています。次に多いのが不整脈に対するカテーテル治療、3番目が狭心症などに対する待機的カテーテル治療で血管内超音波などの画像診断を併用したものです。  以上で全症例の約4割ですが、同一入院で検査後別の日にカテーテル治療を行った症例も約30例あります。また365日24時間体制で救急患者を受け入れており、心不全入院は約150例、急性心筋梗塞は65例ありました。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 175 4.33 4.85 0.57% 58.00
120010xx99x40x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 109 2.00 4.79 5.50% 61.56
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 77 6.38 6.16 1.30% 45.83
120010xx99x70x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 7あり 定義副傷病 なし 65 4.54 4.52 1.54% 64.58
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 60 6.08 4.61 0.00% 60.78
 この表は婦人科に入院した患者さんの延べ人数を疾患別に示したものです。2番目と5番目は卵巣癌の抗癌剤治療を受けた患者さんで、合わせると延べ169名です。1番目は子宮癌(頸癌と体癌を合わせたもの)抗癌剤治療を受けた患者さんで延べ175名です。3番目は子宮筋腫や子宮腺筋症など子宮の良性腫瘍で子宮を摘出した患者さんで77名です。
 当科は患者さんにとって効率的な治療を行うことを目標としており、悪性腫瘍の患者さんも極めて短期間の入院で抗癌剤治療を受けることができております。また患者さんによっては外来での抗癌剤を受けることも可能です。良性疾患の手術もほとんどが腹腔鏡による手術が行われ、入院期間の短縮が見られています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし 64 3.25 4.41 6.25% 77.03
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 63 7.84 7.30 0.00% 62.68
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし 55 3.05 4.33 0.00% 71.71
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 53 6.72 4.96 0.00% 75.15
060035xx0101xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 47 21.89 30.09 6.38% 76.02
 平成30年度の診断群分類別患者数では大腸癌化学療法,胆嚢摘出術,鼠径ヘルニア手術,結腸癌手術が当科での上位5位になりました。入院患者数においてはやはり入院期間が短く回転率の高い診断群がほとんどを占めています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030270xxxxxxxx 上気道炎 99 5.02 4.96 0.00% 3.83
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 85 5.39 6.19 0.00% 1.09
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 80 4.86 6.14 0.00% 2.43
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 66 5.18 6.62 0.00% 3.58
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 54 4.39 5.42 0.00% 4.09
 小児科では近隣や市内のクリニックから紹介の入院が多くなっています。RSウイルスやヒトメタニューモウイルスによる肺炎、急性気管支炎などの呼吸器感染症、咽頭炎や扁桃炎などの上気道炎や喘息が多くみられます。小児、特に乳幼児では症状が続く場合には容易に脱水症を引き起こすために入院加療が必要になることがあります。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 47 2.40 3.56 14.89% 39.91
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 46 26.83 20.92 43.48% 83.70
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 25 16.52 12.58 28.00% 82.40
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 20 11.95 6.14 20.00% 77.35
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神および行動の障害 定義副傷病 なし 18 1.61 2.78 5.56% 42.72
 救急科が担当する診療領域は多岐にわたるため、上記の疾患群を主に診療していると言う訳ではありません。当科の診療内容を正しく示すデータは厚生労働省が公表している救命救急センターの充実段階評価結果(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188907_00001.html)および報告している重篤患者数(※ https://hokkaido-mc.hosp.go.jp/department/emergency.html)をご参照ください。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 94 4.57 3.43 2.13% 72.19
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 8あり 66 7.68 10.62 0.00% 67.61
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 52 10.46 10.00 1.92% 65.63
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 36 19.33 19.06 13.89% 72.31
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 あり 30 17.07 17.28 6.67% 70.63
出来高による肺癌治療も増えているものの、DPCコードによる分類でも例年同様1~3番目が肺癌の化学療法や検査をしている群となっており、平均在院日数は全国平均とほぼ同等です。 治療成績も、奏効率・病勢制御率などは他施設と遜色ない成績となっています。高齢化の影響で4番目は間質性肺炎、5番目が慢性閉塞性肺疾患になっていますが患者数はほぼ例年と同様です。肺炎はDPC細分化のため5位以内に入っていませんが、全体としては67名と多く、COPD合併肺炎も多いため、平均在院日数は15.7日とやや長くなっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 54 27.48 26.30 79.63% 84.74
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 34 21.68 16.80 14.71% 70.32
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2 なし 23 32.35 21.39 17.39% 68.04
070350xx97xxxx 椎間板変性、ヘルニア その他の手術あり 17 18.18 15.83 17.65% 61.53
070180xx97xxxx 脊椎変形 手術あり 16 25.25 23.98 6.25% 31.88
札幌西地区の基幹病院でもあり、心疾患や腎疾患の基礎疾患のある高齢の方が転倒され股関節周囲の骨折を患い、当院で治療される方が数多くおられます。また高齢患者様の脊柱管狭窄による歩行障害で脊椎外科手術を受けれれる患者様も多くいらっしゃいます。下肢の変形などのために特殊な医療が必要な患者様を当院を利用してくださっております。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 14.53 13.57 10.00% 67.37
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり 29 2.21 3.17 0.00% 4.59
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 24 5.75 7.27 0.00% 43.21
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 22 7.91 7.04 0.00% 54.18
030270xxxxxxxx 上気道炎 22 5.27 4.96 0.00% 32.14
 耳鼻咽喉科では手術および急性疾患の治療が目的の入院が大半を占めています。手術目的では口腔・咽頭・喉頭がん等の頭頸部悪性腫瘍手術が30例で第1位、滲出性中耳炎の鼓膜換気チューブ挿入術が25例で第2位、切開排膿手術を施行した扁桃周囲膿瘍および急性扁桃炎が第3位、副鼻腔内視鏡手術が22例で第5位でした。炎症性疾患では気道閉塞の危険性がある急性喉頭蓋炎を中心とした上気道炎が第4位でした。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 30 2.97 3.02 3.33% 61.93
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 19 15.47 16.18 31.58% 73.79
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 20.23 18.72 69.23% 62.54
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 12 21.58 16.16 33.33% 74.83
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 16.36 7.28 18.18% 70.18
 脳神経外科では、脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷といった脳神経疾患を診療しています。特に、脳卒中や頭部外傷といった一刻を争う緊急の診断、治療を要する可能性のある疾患に24時間365日体制で対応しています。最も多い症例は未破裂脳動脈瘤です。これは、くも膜下出血の原因として最も多い脳の動脈にできる病気であり、詳しい検査を行った上で、外科手術、脳血管内手術、経過観察の中から、最も適したものを選択するよに心がけています。特に、カテーテルを使って体への負担が少なく治療可能な脳血管内手術に力を入れています。 脳梗塞症例の入院も多く、これは、脳の血管が詰まることによりその血管が養っていた神経が障害を受けることで様々な症状を呈する疾患です。閉塞した血管を、tPA静注療法やカテーテルを使った治療により再開通させることで症状の改善を期待できることも少なくなく、適切な必要とされる治療を遅滞なく24時間行い得る体制としています。入院後は、早期にリハビリテーションを開始しリハビリテーション病院への早期転院を図り、社会復帰、あるいは家庭への退院への期間短縮に努めています。脳梗塞の次に多い脳卒中は脳内出血(非外傷性頭蓋内血腫)です。部位、大きさ、症状、症例の背景から、外科的治療か保存的経過観察かを判断して治療に当たります。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010130xx99x4xx 重症筋無力症 手術なし 手術・処置等2 4あり 54 16.19 17.57 1.85% 57.22
010130xx99x0xx 重症筋無力症 手術なし 手術・処置等2 なし 27 12.59 14.72 0.00% 57.11
010090xxxxx00x 多発性硬化症 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 8.89 14.49 5.56% 42.72
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 10 24.30 16.16 10.00% 45.30
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 7.28 - -
 脳神経内科はDPC病棟並びにDPC対象外病棟においても入院診療を行っている。疾患の内訳はパーキンソン病、多系統萎縮症、筋萎縮性側索硬化症等、変性疾患やプリオン病など多岐にわたるが、免疫性神経疾患である多発性硬化症、重症筋無力症が極めて多いのが当科の大きな特徴である。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 40 9.60 12.51 0.00% 58.25
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 28 3.68 4.05 3.57% 58.82
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 21 7.90 8.98 0.00% 74.19
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 10 7.90 8.16 0.00% 76.00
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1 なし - - 10.65 - -
 皮膚腫瘍に対する治療を積極的に行っております。大きな腫瘍や摘出後に出血リスクのある腫瘍は入院適応があります。急性膿皮症のDPCコードの中では、蜂窩織炎(主に下肢)が多く、また時には糖尿病等の合併では重症化リスクが高いため、緊急での入院適応があることが多いです。 主に抗生剤および患部のクーリングを中心に、また皮膚がリンパ漏などの合併の場合は連日の処置も含めて加療しております。 帯状疱疹では、主に顔面の帯状疱疹は悪化すると瘢痕や整容面での問題が残る恐れのある場合や、重症の帯状疱疹では疼痛の残存が生じ易いため、入院適応になります。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 37 6.86 7.20 2.70% 75.86
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし 23 2.04 2.53 0.00% 71.57
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 17 7.35 5.62 17.65% 70.71
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 12 12.33 12.58 25.00% 71.17
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 10 6.40 8.65 0.00% 76.60
 膀胱腫瘍はその90%以上が粘膜より発生する尿路上皮癌で、膀胱内再発が非常に多い癌であるため、当科でも入院件数の第1位となっています。前立腺の悪性腫瘍は腫瘍マーカーであるPSAが広く臨床医に知られているためその異常値により一般臨床医より紹介されることも多く、前立腺針生検施行数は増加傾向です。上部尿路疾患は主に尿管結石などの上部尿路結石によるものです。強い側腹部痛が主な症状ですので救急搬送される場合も多く、我が国の尿路結石統計を見ると、年間罹患率は男女共に上昇し続けています。腎臓または尿路の感染症は、主に尿管結石の嵌頓による複雑性腎盂腎炎が多くなっています。致死的な細菌性ショックに至ることがあり早急な治療が必要な場合もあります。前立腺肥大症は加齢によって前立腺重量が増加するため中高齢男性に見られる良性疾患です。排尿困難により入院が必要となる場合もあります。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 12.55 8.75 5.00% 71.60
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 11.63 12.05 12.50% 60.75
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 15 10.80 14.21 0.00% 64.60
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 なし - - 21.40 - -
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 1あり - - 35.72 - -
 腎臓内科で最も多い入院は、慢性腎臓病が悪化し、血液透析が必要となる方に内シャント手術を行う入院です。2位はIgA腎症に対するステロイド治療目的でした。3位は慢性腎臓病が悪化して血液透析を導入する入院です。4位はネフローゼ症候群の精査・治療をするための入院です。5位は血液透析中の患者さんがシャントの再手術が必要な際の入院です。
リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 23.78 15.58 11.11% 65.67
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし - - 19.06 - -
070470xx99x5xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 5あり - - 2.73 - -
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし - - 12.58 - -
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア1 - - 13.46 - -
 リウマチ科では、関節リウマチをはじめとする膠原病の病背をコントロールするための治療と、その合併症に対する治療のために入院される方が多数を占めております。関節リウマチに対する分子標的薬を用いた治療を安全に導入するため、短期間の入院を行うことがあります。関節リウマチや、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎・皮膚筋炎、強皮症、顕微鏡的多発血管炎等の血管炎症候群、混合性結合織病、ベーチェット病等の全身性自己免疫疾患である膠原病とその類縁疾患における、急性期の肺、腎臓、中枢神経、心臓、筋肉等の様々な臓器の障害に対して、副腎皮質ステロイド剤、免疫抑制剤、分子標的薬等を用いて協力な治療を行うため入院治療を行っています。また、これらの治療に伴い、時に発生する肺炎等の感染症や、薬剤性臓器障害等の合併症に対しても必要に応じて入院治療を行っております。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 14 18.93 16.06 7.14% 74.71
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 - - 2.85 - -
050161xx9901xx 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり - - 22.66 - -
050161xx97x10x 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし - - 28.37 - -
050163xx99000x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 8.47 - -
 心臓血管外科において腹部大動脈瘤及び腸骨動脈瘤に対してステントグラフト内挿術を行った患者様が最も多くなっております。また同疾患に対して動脈瘤切除・人工血管置換術を行った患者様も多く、より低侵襲治療である前者の方が在院日数は短く、また高齢の患者さまが多い傾向にあります。2番目に多い疾患は静脈・リンパ管疾患で、全例下肢静脈瘤の患者様です。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 69 2.00 2.84 0.00% 74.28
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり - - 3.20 - -
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし - - 2.43 - -
020280xx99xxxx 角膜の障害 手術なし - - 14.74 - -
160850xx97xx1x 足関節・足部の骨折・脱臼 その他の手術あり 定義副傷病 あり - - 23.76 - -
 眼科の手術では白内障手術が最も多く、一泊二日で行っています。 眼臉下垂や眼臉内反症のような眼形成手術にも対応しています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 25 3.76 4.05 0.00% 48.76
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし - - 8.16 - -
070590xx97x0xx 血管腫、リンパ管腫 手術あり 手術・処置等2 なし - - 7.17 - -
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし - - 12.51 - -
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし - - 4.86 - -
 形成外科では、良性・悪性の皮膚皮下腫瘍切除術が最多となっております。皮膚皮下良性腫瘍摘出術の場合、①腫瘍の大きさや手術時間などから、全身麻酔が必要となるケース②術後出血などの合併症のリスクが高いケース などは、基本的に入院の上で手術を行うこととしています。その場合、入院日数は2~4日となることがほとんどです。また、悪性腫瘍切除後に植皮術や複雑な皮弁術などで再建を行うようなケースでは、その術式に応じ10日~2週間ほどの入院となることが多いです。糖尿病に関係する疾患の場合、局所感染を合併していることがほとんどですので、感染や糖尿病のコントロールを行ってから本格的な手術を行うことになります。したがって入院期間もより長期を必要とする傾向にあります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 25 18 25 20 12 25 1 7
大腸癌 35 43 106 108 24 229 1 8,7
乳癌 - 10 - - - 1 7
肺癌 30 11 81 176 78 126 1 8,7
肝癌 - 11 12 10 - 25 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 北海道がん診療連携指定病院として、各診療科で様々ながん診療を行っています。がん診療のみを行う専門病院とは違い、がん以外の合併症に対する高度専門医療や救急医療にも対応しています。胃がんでは各ステージほぼ均等ですが、大腸がんではⅢ期、Ⅳ期の進行癌の割合が多くなっていますが、積極的に内視鏡下手術を導入し負担が少なく入院日数が少なくなるように努力しています。乳がんは検診による早期発見に努めた結果、Ⅰ期、Ⅱ期での治療症例が60%を占めています。肺がんでは他院から紹介された進行癌や再発癌に対する化学療法を最新の遺伝子検査の情報も参考に行っています。肝がんは再発例が多く肝動脈塞栓術や薬物療法が治療の主体となっています。病期不明は多くが検査入院ため病期分類が確定していない症例です。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 26 12.54 54.58
中等症 91 17.13 77.30
重症 17 19.65 83.76
超重症 14 14.57 81.43
不明
軽症例では平均年齢50歳台の肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎が中心であり在院日数が12日と以前より短縮する傾向にあります。中等症では平均年齢が約78歳と上昇し同時に平均在院日数が長くなる傾向があります。高齢者ではICUなどでの集中治療を要する場合も少なくありません。いずれも退院支援を困難にする要素をたくさん持っている症例群であり、在宅医療や介護との連携に力を入れています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 109 24.54 78.30 43.59%
その他 - - - -
脳梗塞では発症して早期(3日以内)に入院する症例が全てを占め、ほぼ1ヶ月以内に転院あるいは退院しています。平均年齢が78歳と以前より高齢化する傾向があります。当院での入院期間は治療とリハビリを行い、約半数の方がリハビリ専門施設へ転院しています。救急科などの他診療科からのコンサルテーションで発見される症例が多いのも当院の特徴です。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 228 1.18 1.72 1.75% 70.11
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 73 4.26 10.52 5.48% 75.70
K654 内視鏡的消化管止血術 43 1.81 11.33 25.58% 76.40
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 等 28 3.89 4.89 0.00% 74.93
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 26 0.73 2.15 3.85% 68.69
 大腸ポリープの治療(内視鏡的大腸ポリープ切除術、粘膜切除術)が最も多くなっています。次いで胆管結石、胆管炎に対して 内視鏡的胆道ステント留置術を行っています。炎症が落ち着き、肝機能が安定の経過のため入院期間は10-11日となっています。胃潰瘍、食道静脈瘤、マロリー-ワイス症候群など上部消化管出血例に対して内視鏡的止血術を行っています。高齢者や合併症を有する方がおり、入院期間がやや長くなっています。胆管結石症例では内視鏡的乳頭切開術を行い結石を排石します。2cm以上の大きな大腸ポリープも内視鏡治療を行いますが術後の入院期間がやや長くなっています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 89 1.73 3.52 0.00% 64.35
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 78 3.12 3.67 2.56% 71.96
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 51 3.88 7.94 5.88% 75.12
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他のもの) 36 1.56 2.67 0.00% 59.22
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 31 5.87 11.23 6.45% 80.19
 不整脈に対する経皮的カテーテル焼灼術は年間約130例施行しており、中でも心房細動に対するものが多く、第1位となっています。術前検査を一部外来に移行し、在院日数が短縮しています。虚血性心疾患のカテーテル治療を年間約200例行っており、その中で狭心症等に対する待機的冠動脈ステント留置術が第2位となっています。検査後同一入院での施行や心不全・心筋梗塞の入院中に行う症例も多く、入院日数が長目ですが、パスは5日間です。 なお、急性心筋梗塞などに対する緊急ステント留置術は42件でした。下肢動脈閉塞に対する血管拡張術は重症虚血肢症例を多く含み、高齢者が多く、在院日数も長くなっています。ペースメーカー・植え込み型除細動器の移植術は電池交換も含め年間63件行われました。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 68 1.24 5.85 1.47% 63.66
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 46 1.22 4.20 0.00% 72.02
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 35 3.17 15.51 5.71% 75.17
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 24 0.29 3.13 0.00% 69.42
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 22 2.50 18.23 9.09% 71.50
 平成30年度の当科の腫瘍手術患者数は胆嚢摘出術,鼠径ヘルニア修復術,大腸癌手術,胃癌手術といった外科の主要な手術が上位になっています.いずれも腹腔鏡下手術がメインとなっています。その他抗癌剤治療のための皮下埋め込み型カテーテル留置術も最近の抗がん剤治療の発達に伴い増えてきております。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 106 1.05 4.92 0.94% 49.43
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 68 1.16 4.29 0.00% 40.71
K861 子宮内膜掻爬術 25 0.08 1.32 0.00% 58.16
K867 子宮頸部(腟部)切除術 24 0.96 1.54 0.00% 34.88
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 24 2.58 6.54 4.17% 59.08
 婦人科の手術に関しては、患者さんの身体への負担を少なくすること(低侵襲手術)を目標としており、①腹腔鏡手術、②自己血輸血を2大柱として良性・悪性疾患に対応しています。腹腔鏡手術は臍に1か所、右下腹部に3~5mmの傷、計2か所の小さな傷だけで行う、いわゆる2孔式手術をほぼすべての腹腔鏡手術に適応しており、子宮筋腫や子宮腺筋症に対する腹腔鏡下子宮全摘術や腹腔鏡下筋腫核出術や、良性卵巣腫瘍に対する腹腔鏡手術が多くなっております。また治療後に妊娠を希望する若年者の初期の子宮頸癌の増加に伴い、レーザーを使用した子宮頚部円錐切除術も増加しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓形成) 44 3.00 20.16 18.18% 70.75
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 44 3.77 24.00 70.45% 80.41
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方又は後側方固定) 37 8.78 36.24 43.24% 73.54
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方椎体固定) 26 4.96 28.65 19.23% 68.12
K0811 人工骨頭挿入術(股) 18 3.33 22.56 77.78% 83.56
一般医療機関では困難が難しい脊柱変形や脊椎感染症などの手術が多いのが当院の特徴になっています。糖尿病、脳血管疾患、循環器疾患、呼吸器疾患などで外科的治療が難しい患者さまを数多く道内の医療機関からご紹介いただいています。在宅医療を担っておられるかかりつけ医の先生をはじめ、単科の専門医療機関からのご紹介も数多く、総合病院の利点を最大限に生かした”チーム医療”を展開しています。診療科の垣根を超え、また職種間の連携を密にした医療の実践を大切にしています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 28 1.00 0.11 0.00% 4.18
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 22 0.14 4.23 0.00% 39.77
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 20 1.10 6.00 0.00% 54.90
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 18 1.00 6.39 0.00% 21.06
K4611 甲状腺腫摘出術(片葉のみの場合) 等 12 1.08 6.42 0.00% 56.67
 平成30年度の耳鼻咽喉科上位手術は、第1位が滲出性中耳炎の鼓膜換気チューブ挿入術(28例)、第2位が急性炎症症状で紹介され即日入院して手術を行った、扁桃周囲膿瘍切開術(22例)、第3位は内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(20例)、第4位は口蓋扁桃摘出術(18例)、第5位は甲状腺良性腫瘍手術(12例)の順でした。上記には含まれませんが、鼻内視鏡手術は他の術式を含めて全35例、甲状腺手術は全32例(悪性19例、良性13例)、口腔・咽頭・喉頭がん手術14例、頸部郭清術10例、耳下腺手術は全17例(悪性9例、良性8例)などを行なっています。
救急科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 23 37.74 25.04 73.91% 72.96
K386 気管切開術 18 14.61 31.00 88.89% 76.28
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 13 4.69 23.38 92.31% 84.62
K654 内視鏡的消化管止血術 12 6.92 16.58 33.33% 73.08
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
 救急科が担当する診療領域は多岐にわたるため、上記の疾患群を主に診療していると言う訳ではありません。当科の診療内容を正しく示すデータは厚生労働省が公表している救命救急センターの充実段階評価結果(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188907.html)および報告している重篤患者数(※ https://www.hosp.go.jp/~hokkaidomc/department/emergency.html)をご参照ください。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1781 脳血管内手術(1箇所) 18 2.67 16.33 16.67% 66.06
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 14 4.71 15.07 50.00% 62.14
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等 - - - - -
K172 脳動静脈奇形摘出術 - - - - -
K178-4 経皮的脳血栓回収術 - - - - -
 脳神経外科で最も多い手術は、脳血管内手術で、これは、脳の血管に発生した病気をカテーテルという管を用いて、脳の血管のなかから治療を行う方法です。頭を切らなくて良い、元々ある血管という道を通って治療するため脳にさわらず治療可能、など、さまざまな利点があり、我々も、積極的に取り入れています。対象疾患は、脳動脈瘤(くも膜下出血をきたして発症するもの、破裂する前に偶然発見される未破裂動脈瘤があり、ともに対象となります)、頚動脈狭窄症(脳梗塞の主要な原因の一つで、ステントとよばれる金属の筒を用いて治療します)、脳—硬膜動静脈奇形(脳卒中やてんかん発作の原因となります)などがあります。
 5番目の経皮的脳血栓回収術も同様の手技を用いた治療となります。経皮的脳血栓回収術は、脳の太い血管が突然血栓で閉塞して起こる脳梗塞の場合、発症から時間が経っていないこと、CTやMRI所見などで一定の条件を満たせば、血栓を取り除くことで劇的な症状の改善が期待できることが、近年の欧米の研究で明らかとなり、強く推奨されています。当科では、この治療の実施医が3名おり、24時間体制で素早く行いうる体制を取っています。
2番目に多い疾患は脳腫瘍です。ナビゲションシステムや種々モニタリングを用いて可能な限り脳機能温存をはかるのはもちろんのこと、転移性脳腫瘍など、全身に合併症をもつ症例も少なくなく、総合病院のメリットを生かして、細心の術後管理を行うようにしています。
 3番目に多いのは慢性硬膜下血腫に対する穿頭手術です。慢性硬膜下血腫とは、高齢の方に多い疾患で、一般的には軽微な頭部外傷後数週ー数ケ月経過してから、頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜という膜と脳の間に徐々に血腫が貯留し、脳を圧迫することにより頭痛や運動麻痺、精神症状(認知症)、歩行障害など、様々な症状を呈します。多くの場合は、局所麻酔による穿頭術により良好な経過が期待できます。
 動脈が毛細血管を介さず、直接静脈と吻合した状態を動静脈奇形あるいは動静脈瘻と言います。脳外科で扱うのは脳にできる脳動静脈奇形と、脳を覆っている硬膜にできる硬膜動静脈瘻です。いずれも脳卒中やてんかん発作の原因となります。治療法として、脳血管内手術、外科的治療、放射線治療があり症例ごとに最適と考えられる治療を単独、あるいは組み合わせて行なっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ィ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 35 1.29 4.57 2.86% 75.37
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 18 1.83 5.06 22.22% 71.39
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザーを用いるもの) 10 1.00 4.40 0.00% 75.70
K821 尿道狭窄内視鏡手術 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
 膀胱悪性腫瘍手術は切除鏡で経尿道的に腫瘍を切除して病理診断を行い、進行度によって次の治療計画を立てる診断と治療を兼ねた手術です。経尿道的尿路結石除去術は硬性尿管鏡や軟性尿管ファイバースコープを尿管や腎盂腎杯内に挿入して当科ではホルミウムヤグレーザーという安全なレーザー波で結石を破砕しています。前立腺肥大症に対する経尿道的レーザー前立腺切除術は、肥大した前立腺内腺をホルミウムヤグレーザーで核出することによって狭くなった尿道を広げて排尿状態を良好にする手術です。この術式は術後すぐに排尿状態が良くなるのが特徴で、術後の血尿も少なく入院期間が短くて済む安全な手術です。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0062 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上,6cm未満) 等 13 0.85 3.00 0.00% 58.62
K0063 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上,12cm未満) 等 11 0.91 2.36 0.00% 44.82
K0051 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 等 - - - - -
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K0061 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) 等 - - - - -
 皮膚悪性腫瘍については、悪性黒色腫、有棘細胞癌、基底細胞癌、ボーエン病などの主要な皮膚悪性腫瘍を中心に診断、治療を行っています。 皮膚の良性腫瘍においては、皮膚腫瘍の診断を行い、部位、大きさおよび深さを考慮し、術式によって外来手術あるいは入院での摘出を行っております。 腫瘍摘出に際しては、その皮膚の欠損および整容面を考慮した皮弁作成術も多用し、術後の整容面にも配慮しております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 69 0.00 1.10 0.00% 74.90
K234 眼窩内腫瘍摘出術(表在性) - - - - -
K2172 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) - - - - -
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) - - - - -
 眼科の手術では白内障手術が最も多く、一泊二日で行っています。 眼臉下垂や眼臉内反症のような眼形成手術にも対応しています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 26 5.88 9.27 3.85% 72.00
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
 腎臓内科に入院して手術を行うのは、血液透析を行うために必要な内シャント手術です。手術自体は心臓血管外科に依頼しています。経皮的シャント拡張術は、狭窄したシャント血管を広げる治療で、循環器内科と協力して行っています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K300 鼓膜切開術 14 1.07 3.86 0.00% 0.93
K7151 腸重積症整復術(非観血的なもの) - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) - - - - -
K6262 リンパ節摘出術(長径3センチメートル以上) - - - - -
K0451 骨折経皮的鋼線刺入固定術(上腕) - - - - -
 小児の気道感染症では急性中耳炎を併発することが多く、特に重症例では鼓膜切開術を要しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 20 0.23%
異なる 23 0.26%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 24 0.28%
異なる - -
全症例に対する播種性血管内凝固と敗血症は全国平均とほぼ同レベルの発症率です。敗血症では入院契機と異なる発症が0.26%ですが(入院契機と一致は0.23%)、様々な合併症を持つ高齢者が診療対象となっていて3次救急症例が含まれている反映と考えています。以上より臨床的に根拠のない播種性血管内凝固および敗血症の診断は行われていません。 入院契機となった病名の治療に関連して手術・処置などの合併症を起こした方の頻度は0.28%と低下してきています。手術・処置の合併症のため入院する頻度は低いと言えます。
更新履歴
2019/9/30
「年齢階級別退院患者数」 更新
「診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)」 更新
「初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数」 更新
「成人市中肺炎の重症度別患者数等」 更新
「脳梗塞の患者数等」 更新
「診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)」 更新
「その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)」 更新