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HOME > 医療コラム > 疲れやすい、体が重い…「倦怠感」の対処法

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2023年4月  緩和ケア室

家族が「がん」と言われたら家族が「がん」と言われたら

 がんの治療中には、休息しても取れない体のだるさや重さ、集中力の低下を感じやすく、何をするのにもおっくうな感覚が続くことが多くあります。これらの倦怠感の症状は見過ごされがちですが、生活への影響がとても大きいものです。倦怠感には対処法があり、いくつかの工夫を組み合わせることで症状を軽減できると言われています。ここではつらい倦怠感とうまく付き合っていくための方法をお伝えします。

疲れやすさの原因

がんに伴う症状

痛み、貧血、栄養状態の変化、筋力低下、脱水など

がん治療に伴うもの

抗がん剤治療を受ける患者さんの7割が倦怠感を経験します。手術や放射線治療後にも疲れを感じやすくなると言われています。

ストレスによるもの

気持ちの落ち込みや不安、不眠などの症状が疲れやすさにつながります。

これらのうち、痛みや貧血、不安や不眠などについては、症状を緩和させる治療を行うことで倦怠感が軽くなることがあります。

生活の中でできる工夫

エネルギー温存

一日のうち疲れの出やすい時間と比較的楽に過ごせる時間を把握し、楽な時間帯に優先順位の高い活動をします。一般的に、午前中が楽という方が多いようです。疲れの出やすい時間帯は手助けをお願いするなど周りの人の力を借りてみましょう。
周りの人の力を借りて

休息できる環境を作る

疲れがあるときには無理をせずに楽な姿勢で休みます。
クッションや枕を使って楽だと感じる姿勢を工夫してみるのもお勧めです。すぐ手が届くところにリモコンや携帯、ティッシュ、眼鏡など必要なものを揃えておくと安心です。
すぐ手が届くところに

無理のない運動とマッサージ

体調が許す範囲で行うウォーキング、ヨガ、体操といった軽い運動は、倦怠感の軽減に効果があると言われています。また、ストレッチやマッサージは体の緊張感を和らげてくれます。
ウォーキング

気分転換とリラックス

治療中は心身ともにストレスが溜まりがちです。そんなときこそ、意識して気分転換を取り入れていきましょう。リラックスできる音楽やアロマ、呼吸法を試してみたり、体調の良いときにはもともと好きだった趣味に触れてみたり、散歩をしてみるのもおすすめです。

だるさ・疲れについても相談できます

がんの倦怠感は長期間続くことが多く、生活への影響が大きいと言われています。つらさが続くときには医師や看護師にご相談ください。その際、どんな場面でどんなつらさを感じるのかをお話ください。

  • ぐっすり寝ても疲れが続く
  • 何もする気が起きない
  • 階段をのぼるだけで息切れする
  • 身の置きどころがない
  • 集中力が落ちている
  • なかなか眠れず疲れが取れない
  • やる気が出ず気持ちが落ち込む
  • 今まで楽しめていたことにも興味がわかない
だるさ・疲れ

私たちは緩和ケアチームです


緩和ケアはがんと診断されたときから必要に応じて行われます。治療中の不調や気分の落ち込みなどの問題が患者さんの日常生活を妨げることがあります。患者さんが生活の質を維持して、自分らしい生活送ることができるよう、さまざまな職種が協力してサポートしていきます。


〒063-0005
札幌市西区山の手5条7丁目1番1号

受付時間(月〜金曜日)
【午前】8:30~11:00【午後】1:00~ 3:00

※午後診療は再診予約のみとなります。

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