2024年2月 緩和ケア室
入院生活は治療の大変さだけでなく、経済的な負担、慣れない大部屋での生活など、ストレスが多くなりがちです。何かと負担の大きい入院生活ですが、事前に準備を整えておくことで安心して過ごすことができるようになります。今回は入院が決まったとき、どんな用意ができるのか紹介します。
入院生活ではふだんとは生活時間帯が異なるためにリズムをつかみにくかったり、病院食に慣れるまでに時間がかかったりします。単調な毎日と感じられることも多いのですが、規則的な生活を送ることで身体の安静を保ち、治療を効果的に行うという目的があります。治療や手術をスムーズに乗り越えるために、入院前に体調を整えておきましょう。
家族や同僚などと留守中にやってほしいことや必要な手配について話し合っておきます。
経済的な問題は気持ちの面でも大きな負担になります。医療費を少しでも軽減するために入院前にいくつか準備できることがあります。
入院が決まったら、入退院支援センターで必要な書類や持ち物に関する説明があります。まずはそれに従って用意をしましょう。もし余裕があれば、入院案内で説明される必要な持ち物のほかに、ふだんの生活で使っているものや気分転換できるものがあると、入院中も気持ちが落ち着き、安心につながります。たとえば・・・
●ふだん使っているもの | 卓上時計、カレンダー、エコバッグ、延長コード、爪切り、 はおりもの、薬を整理しているケース、クッション など |
●気分転換になるもの | 本、雑誌、まんが、携帯ラジオ、耳せん、家族やペットの写真 など |
6:00 | 起床 |
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8:00 | 朝食 |
12:00 | 昼食 |
18:00 | 夕食 |
21:00 | 消灯 |
入院期間の介護や育児をどうするのかは大きな悩みです。
緩和ケアはがんと診断されたときから必要に応じて行われます。治療中の不調や気分の落ち込みなどの問題が患者さんの日常生活を妨げることがあります。患者さんが生活の質を維持して、自分らしい生活送ることができるよう、さまざまな職種が協力してサポートしていきます。