2024年12月 緩和ケア室
病気の治療中は、いくつもの課題が押し寄せてきてストレス続きの毎日なのではないでしょうか。過度なストレスは不眠や食欲不振にもつながりやすく、身体の回復に影響することもあります。そこで大事になってくるのがストレスへの対処です。ここでは、自分に合ったストレス解消法を見つけるお手伝いをします。
ストレスは原因そのものを解決するのが難しいことがあります。そんなときには、自分の物事の受け止め方を変えたり、気分転換をはかることでリフレッシュするのがおすすめです。対処法としては「温泉旅行」のような大きなものもいいのですが、実は一番効果的なのは、日常的に使える小ワザをたくさん用意して、こまめに使っていくことだと言われています。小ワザを使いやすくするためには、自分専用のリストを作っておくと便利です。まずは以下の一覧表で自分の好きなこと、やってみたいこと、気になることに印をつけてみましょう。今までやったことがないものでも「なんとなく効きそう」と感じるものであればOKです。
上の一覧表で印をつけたものを手帳やスマホのメモにまとめてリストにします。そして、「ちょっと疲れたな」「元気がないな」「イライラしているな」と感じた時に、リストの中の小ワザを一つ試してみましょう。
ポイントはリストをいつでも見られるようにしておくことです。「こんなことも効きそう」という小ワザを見つけて、自分専用のリストを増やしていけるといいですね。
緩和ケアはがんと診断されたときから必要に応じて行われます。治療中の不調や気分の落ち込みなどの問題が患者さんの日常生活を妨げることがあります。患者さんが生活の質を維持して、自分らしい生活送ることができるよう、さまざまな職種が協力してサポートしていきます。