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2025年8月  緩和ケア室

便秘のセルフケア・・・がん治療中も快適に便秘のセルフケア・・・がん治療中も快適に

「トイレに行ってもすっきりしない」「お腹が重くて不快感がある」など、便秘のつらさは体調や気持ちにじわじわと影響します。特にがんの治療中は、入院や通院が続いて生活リズムが崩れたり、治療薬の影響で腸の動きが鈍ったりして、便秘が起こりやすくなると言われています。病院では便秘対策として下剤などの薬剤を調整しますが、ご本人や家族が工夫することで症状をやわらげることができます。

ふだんの生活でできる工夫

お腹をあたためる

  • 湯たんぽや温タオル、カイロなどでお腹をあたためると、腸のぜん動運動が促進され、排便しやすくなります。入浴にも同様の効果 があります。

*湯たんぽや温タオルを使用するときには、低温やけどに注意しましょう

お腹をあたためる

マッサージ

  • やさしい力で「の」の字を書くようにお腹をマッサージします。横になった姿勢で、手のひらをあたためてから行うとより効果的と言われています。
お腹をマッサージ

水分と食事

  • 水分は一日1.5~2リットルを目安にして、しっかり摂りましょう。脱水を防ぐことは便秘改善にも効果があります。
  • 便秘には食物繊維の多い食物や乳製品が良いとよく言われていますが、病状によっては体に負担になる場合もあります。食事については主治医や栄養士に相談しましょう。
水分は一日1.5~2リットルを目安

運動

  • 軽い運動や散歩を続けることは、お腹の動きを助けてくれます。お腹や腰を動かすストレッチも便秘に効果があると言われています。 無理のない範囲で体を動かしましょう
無理のない範囲で体を動かす

生活リズムをととのえる

  • 十分な睡眠と規則正しい食事は、腸の働きも整えてくれます。特に朝食は腸に適度な刺激を与えてくれるため、とても大切です。
  • ストレスは自律神経のバランスを崩し、腸の動きにも影響すると言われています。ふだんの生活に気分転換やリラクゼーション を取り入れ、ストレスの解消を図って いきましょう。
十分な睡眠

トイレの工夫

  • 便意があるときは我慢せずにトイレに行きましょう。タイミングを逃すと腸の活動が低下し、便意を感じにくくなります。
  • トイレでは低い台を足元に置いたり、かかとを上げたりしながら前かがみになると、直腸の角度がまっすぐに近くなり、便がスムーズに出やすくなると言われています。
便をスムーズに出す

それでも出ないときは・・・

次のような状況のときは担当医や看護師に相談しましょう。

  • 排便が3日以上ないとき
  • 下剤の使用後1~2日たっても効果が見られないとき
  • 便秘だけでなく腹痛や嘔吐があるとき

特に、お腹が張っていて腹痛や吐き気があるのに、1日以上便もおならも出ない場合には、 主治医や看護師に早めに相談することをおすすめします。

めがねやマスクの活用

私たちは緩和ケアチームです


緩和ケアはがんと診断されたときから必要に応じて行われます。治療中の不調や気分の落ち込みなどの問題が患者さんの日常生活を妨げることがあります。患者さんが生活の質を維持して、自分らしい生活送ることができるよう、さまざまな職種が協力してサポートしていきます。


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札幌市西区山の手5条7丁目1番1号

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※午後診療は再診予約のみとなります。

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