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2025年12月  緩和ケア室

介護する人のためのセルフケアと支援制度介護する人のためのセルフケアと支援制度

「疲れているのに休めない」「どうして私ばかり・・・」「もう限界・・・」 介護を続けていると知らず知らずのうちに心とからだに負担がかかり、疲労が積み重なりやすくなります。本当の限界が来る前に、介護する側が自分をいたわり、まわりから手助けを受けられるよう、ここではいくつかのヒントを紹介します。

心とからだのケア

イライラに対処する

介護は思い通りにならないことの連続で、自分を責めたり、相手を責めたりと、大切な人間関係を難しくしてしまうことがあります。イライラしたときには一度その場を離れることも有効です。言いたくても声に出せなかった気持ちは紙に書き出すだけでも効果があります。

気持ちを紙に書き出す

気持ちのリフレッシュ

自分だけの時間を持つことは、介護を続けていく上で必要不可欠です。好きな音楽を聴く、お茶・コーヒーとお菓子を味わう、読書をする、肩・腰のストレッチ・・・そんな小さな時間が心にゆとりをもたらしてくれます。自分のための時間を毎日少しずつ取り入れていきましょう。

自分だけの時間

相談してみる

専門家 病院の医師や看護師、緩和ケアチームは家族の相談にも応じており、療養のかたちや場所を一緒に考えていくことができます。担当のケアマネージャーはケアプランの見直しをしてくれます。
家族 実はなかなか相談しにくいのが家族です。困ったときには「今度の通院に付き添ってほしい」「〇〇を買ってきてほしい」といように、何をしてもらいたいのかを具体的に伝えると、相手も応じやすくなります。
友人・仲間 介護仲間と話すと「自分だけじゃない」という安心感が得られます。また、介護とは関係のない友人と一緒に笑ったり楽しんだりする時間は 気持ちをリフレッシュ してくれます。

頼りになる制度

介護休業と介護休暇

お仕事をされている方は、介護が必要となった家族のために仕事を一時的に休むことができる制度があります。詳しい条件などは勤務先にお問合せください。

  • 介護休業 要介護状態にある対象家族1人につき通算93日まで。雇用保険から介護休業給付金(賃金の67%)が支給されます。
  • 介護休暇 要介護状態にある家族が1名の場合は年間5日、2名以上の場合は年間10日の休暇が取得できます。

レスパイトケア

レスパイトとは介護する人が休息を取れるよう、介護から一時的に離れる時間を作る支援サービスです。介護保険を利用することができるため、まずは担当のケアマネージャーに相談してみましょう。

たとえば・・・
  • ショートステイ(施設への短期入所)
  • デイサービス(日帰りの施設利用)
  • デイケア(リハビリ中心の施設利用)
  • 訪問介護 など

頑張りすぎていませんか?

介護を続けていると、「私が頑張らないと」「私がしっかりしなきゃ」と思いがちです。 でも、完璧でなくていいのです。「60点は合格点」という言葉があります。できることをできる範囲でおこない、「今日はここまででいい」と自分に声をかけてはどうでしょうか。自分を許すということ、一人で抱え込まないことを意識しながら、無理のないペースで過ごしていきましょう。

身内の介護

私たちは緩和ケアチームです


緩和ケアはがんと診断されたときから必要に応じて行われます。治療中の不調や気分の落ち込みなどの問題が患者さんの日常生活を妨げることがあります。患者さんが生活の質を維持して、自分らしい生活送ることができるよう、さまざまな職種が協力してサポートしていきます。


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