2026年8月 緩和ケア室


「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」「朝早く目が覚めて、その後眠れない」 治療中や療養生活の中で、睡眠の悩みを抱える方は少なくありません。眠れない日が続くと、疲れやすくなったり、気分が落ち込んだり、痛みを強く感じたりすることがあります。十分な睡眠は体を休め、心を落ち着かせる大切な時間です。「眠れないのは仕方がない」とがまんせず、まずは原因を知ることが大切です。ここでは、不眠の主な原因と、その対処法についてご紹介します。
病気や治療の影響で体につらい症状があると、眠りたいのに眠れないことがあります。たとえば
などが原因になることがあります。
無理に眠ろうと頑張る必要はありません。まずは眠りを妨げている症状をやわらげることが大切です。がまんせずに医師や看護師に相談してみてください。薬の調整や症状をやわらげる治療によって、眠りやすくなることがあります。
夜になると、病気のことや治療のこと、これからの生活のことなど、さまざまな心配ごとが頭に浮かぶことがあります。たとえば、
などです。
不安な気持ちを一人で抱え込まず、ご家族や医療スタッフに話してみましょう。心の中にある思いを言葉にするだけでも、気持ちが整理され、少し楽になることがあります。また、ゆっくり深呼吸をしたり、好きな音楽を聴いたり、温かい飲み物でひと息ついたりすることも、心を落ち着かせる助けになります。
入院や療養生活が続くと、昼と夜のリズムが崩れやすくなります。たとえば、
といったことが原因になることがあります。
このような場合は、夜の睡眠だけでなく、昼間の過ごし方を見直してみましょう。朝はカーテンを開けて日光を浴び、体調に合わせて少し体を動かすことがおすすめです。また、昼寝は短めにし、寝る前のスマートフォンやテレビは控えめにすると、眠りやすくなることがあります。
眠れない原因は一つとは限りません。体のつらさや不安な気持ち、生活リズムの乱れなど、いくつかの要因が重なっていることもあります。そのため、睡眠薬だけに頼るのではなく、「なぜ眠れないのか」を一緒に考えることが大切です。
眠れない夜が続くときは、一人で抱え込まず、医師や看護師などの医療スタッフに相談してください。あなたに合った方法を一緒に見つけていきましょう。
緩和ケアはがんと診断されたときから必要に応じて行われます。治療中の不調や気分の落ち込みなどの問題が患者さんの日常生活を妨げることがあります。患者さんが生活の質を維持して、自分らしい生活送ることができるよう、さまざまな職種が協力してサポートしていきます。