2026年10月 緩和ケア室


日本では地震や台風、豪雨などの自然災害がいつ起こるかわかりません。多くの方が災害への備えを意識していると思いますが、病気治療中の方には、治療薬や医療機器、通院のことなど、特別な備えが必要になる場合があります。安心して治療を続けていけるよう、ふだんから少しずつ準備しましょう。
治療について記録しておく
災害時には、かかりつけの病院で治療が受けられなくなる場合があります。それに備えて、次のような内容をメモやスマホに保存しておきましょう。
お薬手帳は特に重要です。ふだんから持ち歩き、処方シールの写真を撮っておくと安心です。抗がん剤治療を受けている場合、抗がん剤の名前と前回の治療日、血液検査の結果がわかる写真を残しておきましょう。

薬は少し余裕をもって管理する
災害時には交通機関の停止や物流の混乱により、薬を受け取れないことがあります。治療薬や痛み止め、吐き気止めなど、日常的に使用している薬は、残りが少なくなる前に受診して処方してもらっておくと安心です。もしも、避難が必要になったときは、お薬手帳と数日分の薬を持ち出せるようにしましょう。

医療機器を使用している方は電源対策を
在宅酸素療法や人工呼吸器、吸引器など、電気を必要とする医療機器を使っている方は停電への備えが重要です。事前に次の3つを確認しておきましょう。

感染対策も忘れずに
災害時は感染症が起きやすくなります。マスクを着用し、手洗いうがいをこまめに行います。後片付けですり傷・切り傷を作らないよう対策をしましょう。

もしもの地震や災害に備えてふだんからできることはたくさんあります。
これに加えて、病気治療中だからこそ必要な備えをしておくことが、ご自身と大切な人を守ることにつながります。

緩和ケアはがんと診断されたときから必要に応じて行われます。治療中の不調や気分の落ち込みなどの問題が患者さんの日常生活を妨げることがあります。患者さんが生活の質を維持して、自分らしい生活送ることができるよう、さまざまな職種が協力してサポートしていきます。