心不全とは、「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり生命を縮める病気」です。当院でも、短期間で心不全を繰り返す患者さんや、症状があっても我慢してしまい病状が悪くなって救急車で運ばれてくる患者さんがいらっしゃいます。心不全は繰り返すことで徐々に心臓の機能が悪くなってしまうため、まずは心疾患を抱える患者さんが心不全を発症しないこと、そして、心不全を繰り返さないよう心不全管理を行いながら生活していくことが必要になってきます。心不全で入院された患者さん、そのご家族には患者さんの生活に合わせた心不全管理の方法、退院後に注意していただきたいことなどを説明し、退院後の初回外来では自宅での生活状況や困っていることなどを伺い、対応しております。
私は慢性心不全看護認定看護師として、患者さんやご家族、患者さんを支える当院や地域の医療従事者の方々と連携をとり、患者さんが少しでも長く望む生活を送れるように支援していきたいと思っています。心不全を繰り返さないために日常生活で注意すること、どの症状が心不全の症状で緊急性があるのかなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。
2024年2月
慢性心不全看護認定看護師 井上 文乃
認定看護師とは、日本看護協会が定める認定審査に合格し、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することが認められた者で、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ります。当院では9分野14名の認定看護師が専門性を活かして院内外で活躍。いつでも的確なアドバイス・ 指導をします。