クリティカルケア認定看護師とは、2020年度から救急看護と集中ケアを統合し特定行為が含まれた分野です。 私たちの分野では、重篤な疾病、身体的侵襲の大きい手術、突発的な事故等により生命の危機的状態に陥っている患者さんの重症化の予防や早期回復・合併症の予防を目指し、医師やコメディカルスタッフとも連携し患者さん・ご家族への支援を行っています。
認定活動としては、院内の急変予測や対応についての研修を行い、今年度から迅速対応システム(Rapid Response System)の活発化を目指し、RRチームで病棟ラウンドを開始しました。RRSとは、多くの「急変」には前兆があると言われていおり、その前兆の段階で適切な介入を行い、患者さんのさらなる状態の悪化や予期せぬ心停止を未然に防ぐための院内対応システムです。
当院のRRチームでは、状態変化のリスクがある患者さんはもちろんですが、病棟スタッフの「何か気になる」や「ケア方法や医師との調整など何か困っていること」等への相談にも対応しています。また、急変前に患者さんの状態変化に気付くことができるよう、毎月ラウンドした状況から周知事項をポスターにし掲示するなどの活動も行なっています。
2024年9月
クリティカルケア特定認定看護師 河野展佳、尾﨑美聡
認定看護師とは、日本看護協会が定める認定審査に合格し、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することが認められた者で、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ります。当院では9分野14名の認定看護師が専門性を活かして院内外で活躍。いつでも的確なアドバイス・ 指導をします。