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多発性硬化症(MS)と新型コロナウイルス感染症

多発性硬化症(MS)と新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症が流行し、不安に感じていらっしゃるMS患者さんが多いのではないかと思います。また、ワクチンに関する情報が錯綜しており、ご自身が接種すべきか悩んでいる患者さんも多いと思います。そこで、MS国際連合が発表している「新型コロナウイルス感染症に関するMS患者さんへの助言(2021年1月13日版)」の要旨を紹介します。文末に原文と日本語翻訳版のリンクを示しますので、詳細をお知りになりたい方はこちらをご参照ください。

  • MSをお持ちということだけで新型コロナウイルスに感染しやすくなる、または重症化や命に関わるリスクが上昇するということはありません。ただし、進行型MSの方、60歳以上の方、身体機能障害が高度の方、合併症をお持ちの方は注意が必要です。
  • 現在お使いのMS治療薬は、ご自身の判断で中止しないでください。多くの場合、新型コロナウイルス感染症のリスクより治療薬の中止によるMS増悪のリスクの方が高いです。なお、2021年1月現在本邦で保険適応を受けているMS治療薬に関しては、新型コロナウイルス感染症重症化のリスクを上昇させないことが示唆されています。
  • ファイザー社/ビオンテック社、モデルナ社が開発した新型コロナウイルスワクチンの、MS患者さんへの有効性と安全性は現時点では明らかではありません。しかし、これらワクチンの臨床試験の結果と、これまでのMSにおける他のワクチン接種に関する知見から、MS国際連合はMS患者さんが新型コロナウイルスワクチンを接種することを推奨しています*。

*本推奨は欧米における新型コロナウイルス感染症のリスクに基づいて作成されています。欧米における新型コロナウイルス感染症のリスクは本邦とは異なるようです。従いまして、本邦においてMS患者さんが新型コロナウイルスワクチンを接種すべきかどうかは個々の患者さんごとに慎重な判断が必要です。この点に関しては新たな情報が発表され次第ご紹介します。

英語原文:http://www.neuroimmunology.jp/jpn/news/Jan-2021-MSIF-Global-advice-on-COVID-19-for-people-with-MS-FINAL.pdf
日本語翻訳版:http://www.neuroimmunology.jp/jpn/news/(日本語訳版)MSIF_COVID19_ver5.pdf

北海道医療センター
神経免疫疾患センター


当センターではそれぞれの疾患の診療に精通した神経内科専門医が中心となって診療に従事します。 加えて眼科、呼吸器外科、泌尿器科、精神科、リハビリテーション科など他の診療科の医師も加わり、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚療法士、医療ソーシャルワーカー、 治験コーディネーターなど多くの職種が協力して患者様の療養をサポートいたします。


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