最近我が国で増えてきているがんのひとつです。出産歴がない、肥満、月経不順、ホルモン療法を受けている方などではリスクが高くなります。一番多い自覚症状は不正出血です。早期発見できれば多くは治ることが期待できます。気になる症状があれば早めに婦人科に相談してください。
卵巣がんの症状には、腹部膨満感・下腹部痛・頻尿などがありますが、はじめは無症状なことがほとんどで、進行してから症状が出ることが多いです。少しでも早く発見するには違和感を感じたらすぐ受診することが大切です。子宮がん検診の際に追加で超音波検査をすることも可能です。
子宮頸がんの95%以上は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因です。HPVはありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性のうち、50%~80%はHPVに感染しているとされています。誰でもHPVに感染し子宮頸がんになる危険性があります。
子宮頸がんは予防できるがんです!!
令和3年11月26日付け厚生労働省通知により、ワクチン接種の個別勧奨が再開となりました。
札幌市内にお住まいの小学6年生~高校1年生の年齢に相当する女性の年齢にあたる方は、HPVワクチンを無料で接種できます。積極的勧奨の再開に伴い、接種機会を逃してしまった方も順次キャッチアップ接種の対象となります。令和7年3月31日まで接種期間延長されますので、対象かどうかは個別に相談してください。
(札幌市HPにも載っておりますので参考にしてください)
国立病院機構 北海道医療センター
がん診療センター
当院は2015年4月に北海道がん診療連携指定病院に認可され、2016年4月に、がん診療体制の強化・充実を図る目的で「がん診療センター」を設立しました。病院内のがん診療を行っているすべての診療科の医師、がん化学療法看護認定看護師、緩和ケア専従看護師、がん相談専従看護師を中心に各部門が密接に連携及び機能を補完し合いながら、質の高いがん医療の実践を目指しています。