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一度は前立腺癌検診を受けましょう

 わが国で前立腺癌と診断される人は、この10年間でその伸びは鈍化しているものの、現在、男性の約10人に1人が前立腺癌に罹患しています。一般的に、大部分の前立腺癌は進行が遅く予後の良い癌と言われていますが、癌が前立腺の周りや全身に拡がってしまう悪性度の高い前立腺癌もごく一部ですが存在します 。 従ってこのような悪性度の高い前立腺癌を癌が全身に拡がってしまう前に見つけ出す必要があります 。

一度は前立腺癌検診を受けましょう

前立腺癌検診について

 前立腺癌を見つけ出すために現在広く行われているのが血液の中のPSA (前立腺特異抗原)の値を調べる方法です。前立腺 がん 検診ではこのPSAを採血します。当院の検診では採血結果が1時間程で判明しますので、その結果に応じて泌尿器科医が検診内でアドバイスを行います。PSAの値が異常値であっても必ずしも前立腺癌である訳ではなく、PSA の値が高くなるにつれて前立腺癌である可能性は高くなり、4~10ng/mLで約25%に、10ng/mL以上では約65%に前立腺癌が見つかると言われています。

血液の中のPSA(前立腺特異抗原)の値とがんの発見率

前立腺癌検診後について

 検診でPSAの値が異常であった場合は、泌尿器科受診をお勧めしています。当院の泌尿器科を受診すると、直腸越しの前立腺触診や前立腺エコー等を行います。前立腺癌の疑いがある場合は、後日1泊入院して前立腺針生検による病理学的検査を行い確定診断します。前立腺針生検は麻酔をして行いますので痛みは全くありません。病理結果が判明したら組織の悪性度とPSAの値に基づいて画像検査等行うかを検討し、治療したほうがよい癌か、治療する場合はどのような治療がふさわしいかを検討することになります。

 2012年と2015年の公益財団法人前立腺研究財団の調査によると、前立腺癌検診を受けた人の約0.55%に前立腺癌が見つかっています。検診などで症状のないうちに前立腺癌が見つかった場合は限局癌である場合が多く、5年生存率は99%近くを望めますが、一部の前立腺癌には悪性度の高い場合があり、進行癌の場合は5年生存率が約50%程度に落ちてしまいますので、55歳を過ぎたら一度は前立腺癌検診を受けることをお勧めします。

国立病院機構 北海道医療センター
がん診療センター


当院は2015年4月に北海道がん診療連携指定病院に認可され、2016年4月に、がん診療体制の強化・充実を図る目的で「がん診療センター」を設立しました。病院内のがん診療を行っているすべての診療科の医師、がん化学療法看護認定看護師、緩和ケア専従看護師、がん相談専従看護師を中心に各部門が密接に連携及び機能を補完し合いながら、質の高いがん医療の実践を目指しています。




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