がん薬物療法では従来型の抗がん剤に加えて、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬など様々ながんの治療薬が開発され、患者様のもつ遺伝子情報から個別的ながん治療が行われるようになってきました。また、副作用に対する支持療法薬の開発に加えて多くの治療スケジュールが外来で受けられる様になっています。
このようなトレンドの中で、皮膚障害を起こしやすい治療薬を使用している患者様は、治療継続にあたり自身の生活の中で、皮膚障害予防対策・予防行動が必要になります。 皮膚障害対策として、ガイドライン(もっとも効果があるとされる方法)に沿った以下3つのケアが大切とされています。
外来化学療法室では、3つのスキンケアについて、おひとりおひとりの生活背景やお仕事等を考慮し、個々の状況に合わせたケアの提案と具体的なケア方法について説明させていただいております。
がん化学療法を受けられている患者様で、皮膚障害でお悩みの際は、がん化学療法看護認定看護師まで、お気軽にご相談下さい。
2021年12月
がん化学療法看護認定看護師 山口美千代
認定看護師とは、日本看護協会が定める認定審査に合格し、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することが認められた者で、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ります。当院では9分野15名の認定看護師が専門性を活かして院内外で活躍。いつでも的確なアドバイス・ 指導をします。