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【第2回】ドパはPD治療薬のチャンピオン

 1960年、パーキンソン病の患者さんの脳(詳しくは線条体)で、ドパミンが減少していることが確認されました。早速、同年、日本の佐野 勇、オーストリアのBirkmayer & Hornykiewiczが、ドパミンの前駆物質であるドパを患者さんに投与しています。その後、米国のCotziasらのチャレンジがあり、紆余曲折を経て、米国でドパがパーキンソン病治療薬として承認されたのが1970年です。日本では、1972年に承認されています。当時としては、素早い導入だったと思います。現在使われている形(ドパとドパ脱炭酸酵素の配合剤)のドパは、1975年に米国で、1980年に日本で使用可能となりました。(ちなみに、わたしは、この年(1980年)に医学部を卒業し、北海道大学神経内科で研修を始めました。)

 治療薬として登場してから、ほぼ50年が経過していますが、ドパは、依然、パーキンソン病治療薬のチャンピオンです。ドパにもいくつか問題があります。そのドパの限界を克服しようと、ドパミンアゴニストが開発され、日本では、プロモクリプチンが1979年に発売になっています。その後も多くのドパミンアゴニスト(剤形の工夫もされています)が開発され、一方では、ドパの働きを延長する薬剤も使われるようになっています。補助薬もいくつか利用可能です。しかし、なんといっても、ドパなのです。

今回は、そのドパについてお話しします。

2021年4月28日
北海道医療センター
難病診療センター 菊地誠志

パーキンソン病セカンドオピニオン外来 毎週火曜日 午後9時~午後11時まで


担当医師は、パーキンソン病などの神経変性疾患および免疫性神経疾患を専門とする当院名誉院長の菊地医師が担当します。 菊地医師は、2002年、2011年、2018年の日本神経学会パーキンソン病治療ガイドライン作製委員会に委員として参加するなど、本邦におけるパーキンソン病診療に関する指導的立場にあります。また、政策医療ネットワーク/パーキンソン病の精神症状(認知症・うつ・幻覚)の実態調査とQOL向上への提言(独立行政法人国立病院機構)メンバー、パーキンソン病関連疾患であるジストニアの疫学・診断・治療法に関する総合的研究班(厚生労働省)研究協力者としても活躍しました。パーキンソン病および関連疾患の領域に精通しています。


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