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HOME > 医療コラム > 運動時の「ちょうどいい」が見つかる!CPX検査で安心・安全な運動をみつけましょう

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2025年8月 リハビリテーション科

運動時の「ちょうどいい」が見つかる!CPX検査で安心・安全な運動をみつけましょう

循環器内科の医師が立ち合いのもと、安全にCPXを実施
循環器内科の医師が立ち合いのもと、安全にCPXを実施

心臓病疾患をお持ちの方で、体を動かすときにどのくらいの負荷をかけてもいいのか考えたことはありますか?今の運動時の負荷は過剰な負荷なのか、それとも負荷が足りていないか・・・。

そんな悩みを解消するためのCPX検査を紹介します。

CPX検査は日本語で「心肺運動負荷 試験」と言い、運動中の心臓と肺の機能を評価する検査です。

当院ではサイクルエルゴメーター型の検査機を導入しており、やり方はフェイスマスクを装着し、サイクルエルゴメーターと言われる、自転車を漕いでもらいます。自転車の負荷は徐々に重たくなり、最終的にどのくらいの負荷まで耐えられるのかを評価します。

また、呼吸時に得られる酸素や二酸化炭素の量を 評価し心電図を装着し心拍数や不整脈のチェックを行い、血圧計で血圧を測ります。評価結果から歩くときはどのくらいの心拍数で歩いた方がよいのか、血圧はどのくらいで管理した方がいいのか、日常生活の活動はどのくらいまで行えるのかが分かります。

例えば、CPXの評価から雪かきレベルの活動は難しいけど、ゆっくり階段を上るまでの活動は可能であったり、料理や洗濯しかできないと思っていても、ウォーキングや軽い筋トレは行っても大丈夫かなどが分かったり、過剰な運動の制限をすることや足りない運動を追加することに役立ちます。 心臓の検査で代表される心エコーや、肺の検査の代表である呼吸機能検査はどちらも『安静時』の検査となります。CPXは、『運動中』の心臓や肺、筋肉の機能を総合的に評価します。

当院での検査は主に心臓病疾患の患者様を対象としており、循環器内科の医師が立ち合いのもと、安全にCPXを実施しております。心臓疾患の患者様に対して負荷をかけすぎるのはよくないのではないかと思われる方もいらっしゃると思いますが、CPXを行い、安全な活動レベルを設定し、効果的な運動療法を指導しております。(文:理学療法士 安江)

肺運動負荷モニタリングシステムエアロモニタ
肺運動負荷モニタリングシステムエアロモニタ

リハビリテーション科


3次救命救急の超急性期患者さんや周術期患者さんを対象に運動機能、呼吸機能、摂食嚥下機能、消化吸収機能および排泄機能等の各種機能の維持、改善又は再獲得に向けた介入を医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学士などと連携してリハビリテーション介入を行っています。


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