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肝臓外来

肝疾患には急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変、肝癌などがあります。特に、B型肝炎やC型肝炎といったウイルス性肝炎は肝硬変や肝癌の原因のうち多くの比率を占める重要な疾患ですが、ここ数年で大きく治療が進歩しています。
B型肝炎に対しては核酸アナログ製剤と呼ばれる内服薬により多くの方でウイルスの制御が可能となり、B型肝炎ウイルスによる肝硬変や肝癌の予防に効果が期待されております。また、抗がん剤治療を受けておられる方や免疫抑制を必要とする治療を受けられる方においては再活性化の予防も重要な問題となっております。
C型肝炎はこれまでインターフェロンによる治療が主に行われておりましたが、2014年以降は直接型抗ウイルス製剤(DAA)のみによる治療が可能となり、高い治療効果のみならず、その安全性から高齢な方や肝硬変といった以前は治療が困難だった方にも治療ができるようになっております。現在は最短で8週間の内服治療で高い治療効果が期待できる薬剤や、DAA治療でウイルスの排除ができなかった方や肝硬変の進行した方(非代償性肝硬変)でも治療できる薬剤が使用可能となっております。
また、肝癌の治療においても年々変わってきており、特に化学療法では分子標的薬治療薬のソラフェニブに加え、レゴラフェニブ、レンバチニブ、ラムシルマブなどが保険適用となり、今後は免疫チェックポイント阻害剤なども導入される見通しとなっております。当科では他にラジオ波焼灼術(RFA)を中心とした経皮的局所治療も行っておりますが、当院では肝癌の治療は消化器内科・外科・放射線科が協力して行っており、肝癌や背景となる肝臓の状態に応じて、外科治療や肝動脈塞栓術(TACE)といったカテーテル治療を含めて慎重に治療方針を検討しております。

肝臓外来 火曜日午前(要予約) 担当医 伊藤淳


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札幌市西区山の手5条7丁目1番1号

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※午後診療は再診予約のみとなります。

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