A治験は、病気の程度や体の状態などの試験の対象となる患者さんの参加条件があります。したがいまして、条件に合わない場合は希望する治験に参加できないことがあります。
※ 担当医師は、治験薬の基準に合致する患者さんに情報を提供し、その中で協力いただける患者さんに参加いただいております。
A開発中の新しい薬には、今までの薬よりもよく効く、あるいは効果は同じでも副作用が少ないことなどの期待がもてます。また新しい薬による治療をいち早く受けることができます。そして、同じ病気で苦しんでいる患者さんの今後の治療に役立つことにもなります。
なお、治験は、開発中の新しい薬を使いますので、患者さんの安全を考え、通常の治療よりも診察や検査などが詳しく行われます。
A治験への参加は患者さんの自由意思ですので、治験の途中でも取りやめることができます。担当医師にご相談ください。取りやめた場合にも、患者さんに不利益となる扱いを受けることはありません。
なお、治験薬の使用を勝手にやめると悪い影響がでることがあるので、かならず担当医師に相談してからにしてください。
A治験中の診察や検査では副作用のチェックを重視していますが、患者さん自身が何かおかしいと感じられたときには、すぐに担当医師などに話してください。医師によってすみやかに適切な処置がとられます。万が一、副作用が起きて被害を受けた場合、患者さんには必要な治療と補償が行われます。
A治験薬を使用している期間中、治験薬の費用と治験に関係する検査費用は、その治験を依頼している製薬会社が負担するため、通常の治療に比べ治療費が少なくなることがあります。また、一般の診療に比べて検査や来院回数が多くなる場合、治験に参加していただいた患者さんのご負担を軽くする意味で、交通費の一部が支払われることがあります。
A治験は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」やGCP(医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)というルールで、参加する方のプライバシーや人権を守ることを義務づけています。 したがいまして、患者さんの個人に関する情報が外部に知られることはありません。