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2024年10月  消化器内科

便秘になったらどうしますか?便秘になったらどうしますか?

たかが便秘、されど便秘。みなさん便秘に悩んでいます。一緒に快適な毎日を目指しましょう!

便秘を改善するための第一歩は、食環境や生活習慣を見直すことです。これは便秘の治療だけではなく、再発の予防にもつながります。過度に排便の量やトイレの回数にこだわり、ストレスを感じるのはよくありません。お通じは人それぞれです。まずは、ちょうど良い硬さの排便をめざしましょう。便秘のガイドラインも作成され、便秘の治療は進化を続けています。

ブリストルスケールによる便の性状分類
便秘のガイドライン

生活スタイルの改善

トイレの時間:
毎日決まった時間にトイレに行くことで、腸のリズムを整えることができます。特に朝にトイレに行く習慣をつけると良いでしょう。
無理に我慢しない:
便意を感じたらすぐにトイレに行くことが大切です。我慢すると便が硬くなり、便秘が悪化することがあります。
睡眠:
十分な睡眠をとることで、体全体の機能が正常に働き、腸の動きも改善されます。
生活リズム:
規則正しい生活リズムを保つことで、体内時計が整い、腸の働きも安定します。
ストレス管理:
ストレスや不安を軽減するための対策(リラクゼーションや趣味の時間を持つなど)を行います。

食生活、飲水

規則正しい食事:
一日三食をきちんと摂る。
朝食を抜かない:
朝に食事を摂ることで腸の動きが促されます。
食物繊維の摂取:
食物繊維は便の量を増やし、腸の動きを促進するとの報告があります。食物繊維が豊富な食品を積極的に摂り入れましょう。
水分摂取:
一日1.5〜2リットルの水分を目安に摂取することが推奨されます。十分な水分を摂ることで、便が柔らかくなり排便がしやすくなります。

運動

定期的な運動は腸の動きを促進し、便秘の改善に役立ちます。

毎日30分程度のウォーキングや軽いストレッチなども腸の活動を促進します。特に腹部を伸ばしたりねじったりするストレッチが効果的です。腹筋を鍛えることで、腸の動きが活発になりやすくなります。運動と合わせて、水分摂取や食事の改善も心がけると、より効果的に便秘を解消できるでしょう。

便秘の改善 運動

排便姿勢

排便の姿勢 ロダンの考える人のイメージ
ロダンの考える人のイメージ

排便の姿勢は、便秘の改善に大きな影響を与えることがあります。正しい姿勢を取ることで、腸の動きを助け、スムーズな排便が可能になります。

●前傾姿勢
トイレに座る際には、体を少し前に傾けると良いでしょう。これにより、直腸がより直線的な位置に近づき、便がよりスムーズに通過しやすくなります。リラックスすることも重要です。
●小柄な方は足置きの設置
トイレでの排便時に足を少し高くすることで、直腸がより自然な角度に保たれます。これにより、便がスムーズに排出されやすくなります。足置き台や小さな踏み台を使用するのが効果的です。
●和式便器
和式トイレでのしゃがむ姿勢が便通を促進します。

どんな治療薬があるでしょう

いくつか抜粋しますが、他にもたくさんの治療薬があります。

浸透圧性下剤
酸化マグネシウム、ラクツロース、モビコール® など
腸内の水分を増やし、便を柔らかくして排便を促します。
膨張性下剤
ポリフル® など
水分を吸収して膨らみ、便の体積を増やして腸の動きを促進します。
新規便秘薬
アミティーザ®、リンゼス®、グーフィス® など
便秘のガイドラインでも推奨されている比較的新しい便秘薬です。
     
刺激性下剤
センノシド®、プルゼニド®、アローゼン®、ピコスルファート® など
腸の運動を刺激して排便を促進します。比較的速効性がありますが、耐性や習慢性を避けるためにできるだけ屯用または短期間の使用が推奨されます。
漢方薬
多数 (症状にあわせて) 
個人の体質、体調、症状に応じて、さまざまな漢方薬が使用されます。
たかが便秘 されど便秘
これらの生活スタイルの改善を取り入れることで、便秘の解消が期待できます。生活習慣の見直しと合わせて、便秘が長期間続く場合は、大腸がんなどの重大な疾患がかくれている事があるので、医師や専門家に相談して適切な診断と治療を受けることが重要です。便秘外来で相談することができます。 一緒に快適な毎日を目指しましょう!
便秘解消

消化器内科 便秘外来


便秘外来では、患者さまそれぞれの基礎疾患、生活などを考慮しながら、原因を探し、治療をしていきます。 問診、触診、血液検査、尿検査、便検査、画像診断(レントゲン、エコー、CT)、内視鏡検査、生活指導、食事指導、排便指導、内服指導などがありますが、お一人づつ必要な検査を相談しながらすすめていきます。


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