内視鏡を使って大腸の内側からがんを切り取る治療方法です。お腹に傷をつくらずにがんを完全に取り除くことができます。
当院では、お腹に小さい穴を開けて専用の器具で手術を行う腹腔鏡下手術を行っています。大腸がんの手術ではがんを含めた大腸の一部を取り除き、周囲のリンパ節を取り除くリンパ節郭清(かくせい)を行います。直腸がんの場合、人工肛門造設術を追加することがあります。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
手術後の再発予防、もしくは手術が難しい進行・再発がんに対して行われます。飲み薬タイプの抗がん剤と点滴タイプの抗がん剤を単独、または組み合わせて治療を行っていきます。がん遺伝子変異検査の結果にあわせて薬の組み合わせを決めています。
免疫細胞のブレーキを解除することでがん細胞への攻撃力を回復させる薬です。一部の遺伝子異常をもつ大腸がんに対して効果が示されています。
国立病院機構 北海道医療センター
がん診療センター
当院は2015年4月に北海道がん診療連携指定病院に認可され、2016年4月に、がん診療体制の強化・充実を図る目的で「がん診療センター」を設立しました。病院内のがん診療を行っているすべての診療科の医師、がん化学療法看護認定看護師、緩和ケア専従看護師、がん相談専従看護師を中心に各部門が密接に連携及び機能を補完し合いながら、質の高いがん医療の実践を目指しています。