9/7日『世界デュシェンヌ意識向上デー』のための 赤い風船の打ち上げの様子
現在世界には45,000人のデュシェンヌ型とベッカー型筋ジストロフィーがいます。 この啓発の日は、世界デュシェンヌ型筋ジストロフィーの会のエリザベス・ブルームさんとニコレッタ・マディアさんにより2014年に提唱されました。 その目指したものは、以下の通りです(下記のウェブサイトを参考に作成)。
デュシェンヌ型とベッカー型筋ジストロフィーの原因遺伝子と言われるジストロフィンのエクソンは、79個です。そこから、7/9になったそうです。といっても、これですと、米国や日本では、7月9日になりますよね。しかし、イギリスでは、日付の書き方は、日/月/年です。エリザベス・ブルームさんはイギリスの方でしたので、7/9は、9月7日となりました。
赤い風船がシンボルになり、世界中で飛ばされるようになりました。
また、世界中の象徴となる建物や記念碑を赤にライトアップもしています。例えば、スペインのデュシェンヌ型筋ジストロフィー親の会が、ザグラダ・ファミリアを、イタリア親の会はローマの競技場を、カナダ親の科は、ナイアガラの滝を、チリの親の会は首都サンティアゴのタワーを赤にライトアップしています。
当院は、デュシェンヌ型とベッカー型の方の医療と生活に深く関わってきています。
日本では、神戸のハッピースマイルの会がコロナ流行前までは毎年赤い風船を飛ばしていたそうです。それを知って、9月7日の前々日、当院廊下で、赤い風船やポスターの飾りつけをしていると、
「風船飛ばすの?」と菊地名誉院長に声をかけていただきました。
「それでは、飛ばしましょう」と、原田指導室長が風船を浮かせるヘリウムガスをおもちゃ屋で調達してきました。急遽の院内行事の許可もいただきました。
「こんな行事これまで全然知らなかった」とデュシェンヌ型や他の型の筋ジス、神経筋疾患、重症心身障害の方々が手に持った赤い風船をそれぞれ飛ばしました。菊地名誉院長はじめ2階テラスに集まった職員、また、密にならないためにと5階などからご覧いただいた方々も、赤い風船が高く高くどこまでも秋晴れの空の彼方に上がっていくのを見送りました。
https://nationaltoday.com/world-duchenne-awareness-day/
https://www.daysoftheyear.com/
days/world-Duchenne-awareness-day/
2022年9月
北海道医療センター
神経筋/成育センター 石川悠加
神経筋外来(成 育) 月曜日~金曜日 完全予約制
神経や筋肉の難病の子どもから青年まで、脳神経内科に移行する過程に関わらせていただきます。疾患修飾薬、呼吸リハビリテーション、手動および電動車いす、アシスティブテクノロジー活用をサポートします。成長や活動に合わせて、誰にとっても過ごしやすい環境づくりを進めていきます。