手術支援ロボット ダヴィンチ
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当院では2010年に北海道医療センターとして開院して以来、外科、婦人科、泌尿器科、呼吸器外科の4診療科が独自に内視鏡外科手術に取り組んできました。
しかし疾患の多様性や複雑な合併症に対し、相互に連携して手術にあたる症例の増加から、各診療科単位ではなく内視鏡手術に関わる全てのスタッフが一致協力して治療にあたる必要性が高まり、2017年4月に低侵襲手術センターを立ち上げました。
これまで日本内視鏡外科学会認定の技術認定医を中心に、医師、看護師、臨床工学技士などの各スタッフが連携するチーム医療を行うことで、手術スキルや周術期管理において安全で安心な医療を提供してきました。
2024年10月からは手術支援ロボットDa Vinciが導入され、悪性疾患はもちろん、良性の疾患に対しても、より患者様の身体に負担が少なく、疾患の根治性の高い手術を行うことができるようになります。
より低侵低侵襲な手術が求められる現代、スタッフ一同より一層の努力を重ね、それぞれの患者様に最適な手術を提供いたします。
令和6年8月
国立病院機構 北海道医療センター
低侵襲手術センター長 大隅 大介
【背景】 | 高齢化の進行とともに、体への負担や術後の合併症が少ない低侵襲な手技が求められています。内視鏡を使用した手技は操作部位を拡大視し、精密な手技を行えることから、術後の合併症を最低限に抑え、早期離床を可能にします。 |
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【目的】 | 各診療科の持つ知識や技術を共有し連携を図り、より高度な内視鏡手術を行うことで、適正な治療を提供します。 |
【構成】 | 低侵襲手術センターは外科、婦人科、泌尿器科、呼吸器外科の4つの診療科を中心に活動していきます。 |
臓器に直接触れずに限られた術野で切除や縫合を行う内視鏡手術の「安全性と根治性」を高めるために、当院では「多職種が連携するチーム医療の構築」と「メンバーの質の高い手技の習得」に努めています。 4つの診療科のスキルとその総合力によって、より高度な内視鏡手術を実施しています。
2024年10月より導入される手術支援ロボットDa Vinciは、内視鏡手術の拡大視野をさらに進化させた3D視野、精密な操作を可能にし、手ブレを防止するロボットアームなどの機能により、より患者様の身体的負担が少なく、疾患の根治性の高い手術を実現することができます。
内視鏡外科手術を安全に行うためには特別のトレーニングを受ける必要があります。日本内視鏡外科学会では、「技術認定制度」を立ち上げ、指導的な立場でこの手術を行うことができる医師を認定するための難易度の高い試験を行っています。
当院には、この資格を有する医師(日本内視鏡外科学会技術認定医)が8人(外科2人、婦人科4人、泌尿器科1人、呼吸器外科1人)おり、安全な手術を提供できる体制を確立しています。