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「脳梗塞」って 何ですか?

「脳梗塞」って 何ですか?

 脳梗塞とは 何らかの原因で脳に分布する血管がつまってしまい、血液が流れなくなることによって 酸素不足・栄養不足におちいった脳の細胞(神経細胞)が死んでしまう病気です。

 簡単に説明すると、細い血管が閉塞したことによる ラクナ梗塞、太い血管が閉塞したことによる アテローム血栓性脳梗塞、不整脈のため心臓の中にできた血栓が脳へ飛んできて血管がつまることによる 心原性脳塞栓 の3種類に大別されます。

   前ぶれがある場合もありますが、一般的には 突然 発症するものです。どの血管がつまるかによって症状は様々ですが、片側の顔がゆがんだり 手足に力が入らない など左右のどちらかに麻痺がでたり、呂律が回らなくなったり 言葉が出でこなくなり会話が成立しなくなる などといったことで発症する場合が多いです。

   症状にもよりますが、発症してから 4時間30分以内であれば tPAという薬剤を用いて 血栓を溶かしたり、6時間以内であればカテーテルという細くて柔らかい管を用いた血管内治療で血栓を除去することができる場合がありますので、発症時刻を確認して速やかに救急車を呼ぶなどの初期対応が重要です。

 脳梗塞の前触れ・危険因子・tPA・血管内治療 に関しては 別の記事で解説します。

国立病院機構 北海道医療センター
脳神経外科 医長 下田祐介
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