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腎臓の予後予測ツール

慢性腎臓病で腎機能が徐々に悪くなってくると、いずれ透析が必要になるかもしれません。透析が必要になる時期を予測する方法があります。

推定腎機能の数値が2点わかると、ある程度透析が必要になる時期が予測できます。
私が公開している「わかりやすい腎臓病」というブログに、「腎臓の予後予測ツール」メニューを追加しました。

腎臓の予後予測ツール

「腎臓の予後予測ツール」をクリックすると

eGFR予測ツール

このページが表示されます。

日付、eGFR値を2点入れて、「予測する」ボタンを押してください。
1〜9月を入力するときは、01〜09と入力してください。

腎臓の予後予測ツール

そうすると、推定到達日、年間低下速度などが表示されます。

推定到達日、年間低下速度

下方には、入力した日付と数値をグラフ化したものが、表示されます。

日付と数値をグラフ化

さらに下のグラフは、到達予測日=透析が必要になる時期が記載されています。

到達予測日=透析が必要になる時期

できれば、2点よりもっと多くの測定値を入れたほうが、予測はより正確になります。
そのため「行を追加」ボタンを押して、追加の数値を入力してください。

「行を追加」

ここでは、5点の数値を入力し、結果が表示されています。

腎5点の数値を入力し、結果を表示

実測値のグラフも表示されています。

実測値のグラフ

実際に自分の検査値を入力して、予後予測結果を確認してくださいね。

*注意事項

このツールは教育、参考目的です。 実際の進行は直線的とは限らず、透析導入は、症状・合併症・体液・栄養状態など総合判断で決定します。

知ってほしいこと
徐々に悪化する腎機能は、生活習慣の改善、治療強化などで、悪化速度が ゆるやかになる場合もあります。

やってほしいこと
生活習慣の改善、治療強化を行って、少しでも透析開始時期を遅らせるために、主治医とよく相談してくださいね。

YouTubeに解説動画を公開しました。こちらも参考にしてくださいね。

2025年9月10
北海道医療センター
腎臓内科 医長 柴崎 跡也


慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。


〒063-0005
札幌市西区山の手5条7丁目1番1号

国立病院機構 北海道医療センター

受付時間(月〜金曜日)
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※午後診療は再診予約のみとなります。

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