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腎臓病 かゆみ

じんくんぞうくん通信4月

かゆみ

腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。

検査解説:P(リン)
正常値:2.7-4.6mg/dl
血液中のリン濃度を表します。腎機能が悪い方は、 リンが高くなりやすいです。腎機能が低下してくると尿からリンを捨てる力が下がるので、血液中のリンが上昇してきます。高リン血症になっても特に症状はありません。リンがカルシウムとくっつくと、体内で石灰化が起こり、動脈硬化や異所性石灰化の原因となります。かゆみの原因のひとつにもなります。
くすり解説:リン吸着薬
高リン血症の方に使う薬で、腸内でリンと結合してリンを便として出す薬です。主に透析患者さんに使われる薬です。吸着する物質は、ランタン、鉄、ポリマーなど様々です。鉄を含んだリン吸着薬は、鉄欠乏性貧血にも使われます。リンを下げて鉄を補充する、一粒で2度美味しい薬です。リン吸着薬の種類:リオナ、キックリン、ホスレノール、沈降炭酸カルシウムなど
腎臓病の症状:かゆみ
慢性腎臓病で腎機能が悪くなると、尿毒素が溜まったり、、リンが高くなったりします。皮膚にも影響してかゆみを生じることがあります。また皮膚科が乾燥することでも痒みが発生することがあります。乾燥した場合は、保湿剤などによるスキンケアが重要です。かゆみの内服治療は主に対症療法になります。抗ヒスタミン剤が代表的な内服薬ですが、透析患者さんに使える別の種類のかゆみ止めもあります。リンをしっかりコントロールすることも大事です。
食べ物解説:レタス
レタスは主にサラダに使われることが多い野菜です。かつ生で食することの多い野菜です。カリウムが高い方は、食べすぎないように注意が必要です。もしくは、茹でこぼしでカリウム抜きをする方法があります。また、特殊な水耕栽培を行うことで、カリウムの少ない低カリウムレタスを生産できます。生でレタスをたくさん食べたい方は、低カリウムレタスの購入をおすすめします。

レタス茹でこぼしの方法

2024年4月
北海道医療センター
腎臓内科 医長 柴崎 跡也


慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。


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