胸部・腹部などの他、整形・耳鼻科領域の撮影や、婦人科・泌尿器科の造影検査を5室の撮影室で行っています。小児用の撮影室もあります。また検査を受ける方の状況に合わせて迅速にX線撮影が行えるよう、移動型X線回診車を救命救急外来、ICU、手術室に各1台、病棟用に4台を配置しています。
2022年9月に一般撮影室の第2撮影室、第3撮影室の一般撮影システムを更新いたしました。第2撮影室では音声発生装置の導入により、日本語をはじめ英語・中国語など計10種類の言語に対応が可能となりました。 第3撮影室では小児の撮影だけでなく、第4撮影室・第5撮影室同様動態撮影検査も行うことができるようになりました。
2022年2月に一般撮影室の第4撮影室、第5撮影室の一般撮影システムを更新いたしました。従来、静止画のみの撮影が主流でしたが、動画での撮影(動態撮影)も可能となりました。
診断用X線装置 RADspeed Pro GLIDE Class(SHIMADZU)
新規で導入されたX線装置では、息止めや姿勢の保持が困難な方でも迅速な撮影が可能となりました。
また、従来装置よりも撮影テーブルが下降するため、お子様や足腰の弱い方でも乗り降りが楽になり負担が軽減されます。
デジタルラジオグラフィー AeroDR(KONICA MINOLTA)
画像診断ワークステーション CS-7 (KONICA MINOLTA
新しい画像処理システム「 REALISM 」により、従来の装置よりも高画質、低被曝で撮影することが可能となりました。
また、 1回の照射でデジタル長尺撮影が可能となり、全脊椎の撮影や下肢全長の撮影が簡便になりました。撮影した画像表示までの時間も約3秒と短時間となったことで、検査を受ける方の待ち時間の軽減にも寄与しています。
一般撮影システムの更新に伴い、デジタルX線動画撮影(以下、動態撮影)が可能となりました。従来のX線撮影がカメラで撮影したた静止画であることに対して、動態撮影はビデオカメラで撮影した動画(ムービー)となります。実際の動きを観察できる動態撮影からは、静止画に比べて非常に多くの情報を得ることができると考えています。 また、CTやMRIが仰向けに寝た状態で撮影するのに対して、本システムは体を起こした立位で撮影できるため、日常生活における体勢に近い状態を観察できるというメリットもあります。
胸部の撮影の場合、深呼吸もしくは息止めをしていただいている間に撮影を行い、肺組織の挙動に伴う信号の変化から画像の解析処理を行います。呼吸に伴う肺野の信号変化から肺組織の換気の程度がわかったり(PL-MODE)、血管の拍動に伴う肺野の信号の変化から肺野内の血流の分布がわかったりします(PH-MODE)。
動画撮影により、身体の動く様子を把握する検査です。
写真通常のレントゲン検査はカメラ(静止画)
ムービー動態検査はビデオ(動画)