性感染症
性感染症には主に次の4つがあります。
クラミジア感染症
クラミジア・トラコマティスによる性感染症です。
ティーンエイジャーから20代の感染率が高い傾向にあります。
症状は帯下の増量、下腹部痛、性器出血などで、症状がひどくなると感染が骨盤内や腹腔内に拡がり、不妊症の原因にもなります。肝臓周囲にまで炎症が拡がり、上腹部痛を起こすこともあります。
性器ヘルペス
単純ヘルペスウイルスによる性感染症です。
初感染の場合、症状は重く外陰部の広範に多数の潰瘍・水疱が形成され、38度以上の発熱と外陰部痛、排尿時痛を起こし、両足の付け根のリンパ節が腫れることがあります。再発は初発より症状は軽い傾向にあります。
淋菌感染症
淋菌による性感染症で、主に男性では尿道炎を起こし排尿痛の症状が出ますが、女性の場合無症状のことが多いです。症状が出れば、クラミジア感染症と同様な症状が出ます。
尖圭コンジローマ
ヒトパピローマウイルス6型、11型による性感染症です。
外陰部、腟、子宮口などにイボが出現します。
診断はイボの病理検査診断ですが、ほぼ見た目で判断出来ます。
性感染症は性交渉によって感染しますので、性交渉の際にコンドームを使用することで予防が出来ます。しかし不運にも性感染症にかかったかもと思ったら、早めに婦人科受診して診断をつけることが肝要です。
もし感染していたら、パートナーの方も診断・治療しないといけません。女性側が治療して治ってもパートナー側が治療しなければ、再度性交渉を持ったときに再感染してしまいます。パートナーの方の診断・治療は泌尿器科になります。