がん診療科 脳神経外科
診療内容
脳外科疾患とがん診療の接点は、主に転移性脳腫瘍です。
ときに原発巣が見つかっていない(発症していない)時点で、最初に全身転移としての脳腫瘍病変が見つかり、初めてその患者に癌が疑われることもあるので、脳神経外科領域の中でも見逃してはならない重要な疾患の一つです。また、脳内病変が転移性であるか、他の脳疾患であるかの鑑別には時として専門的診断が必要となります。
当院では、主に北海道大学脳神経外科(宝金清博教授)の腫瘍グループ(寺坂俊介准教授)と連携し、週一回の定期カンファレスに参加し症例の共有や検討を行っています。手術適応の決定や治療方針だけではなく、手術治療の執刀も全面的に北大スタッフと協業しており、当院設備(ナビゲーションシステム、神経内視鏡、各種術中モニタリング、術中蛍光診断など)の充実とあいまって、まさに大学クオリティの治療をおこなっています。術後の放射線治療や化学療法も北海道大学放射線科や、腫瘍内科でおこなうことが可能であり、また、高度な放射線治療装置を有する民間病院にも適宜治療を紹介しています。
以上の実績から、北海道がんセンターなどのがん診療拠点病院からの紹介患者も増加傾向にあります。
主な治療実績(27年度)
- 転移性脳腫瘍手術実績(過去4年間)
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- 2012 3
- 2012 5
- 2012 4
- 2012 7
- 連携・協力施設
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- 北海道大学脳神経外科腫瘍グループ、放射線科、腫瘍内科
- 北腎会脳神経・放射線科クリニック
- 北海道がんセンター など