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推定腎機能(eGFR)

じんくんぞうくん通信12月

むくみ(浮腫)

腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。

検査解説:尿素窒素(UN)
正常値:8-20mg/dl
タンパク質が分解されて尿素になり尿から捨てられます。その尿素の中の窒素量を示します。タンパク質の食べすぎ、腎機能低下、脱水で上昇し、蛋白制限、低栄養、妊娠などで低下します。
尿素窒素が髙値になると尿毒症症状(吐き気、食欲低下、倦怠感など)が出現しますが、数値としては100mg/dl以上で起こりやすくなります。
くすり解説:ループ利尿薬
ループ利尿薬は、尿を増やす薬(利尿薬)です。腎臓の尿細管(ヘンレループ)という場所に働きかけて、水や塩分の排泄を増やします。むくみや胸水など体液が過剰になったときに使います。飲み薬と注射薬があります。副作用に脱水、低カリウム血症、耳鳴り、難聴などがあります。
ループ利尿薬の種類
フロセミド、アゾセミド、トラセミドなど
腎臓病の症状:むくみ(浮腫)

むくみとは、血管の外にある体液(細胞外液)が過剰になる状態です。水は重力で下に下がるので、足にむくみが出やすいです。ずっと立っていたり、座っていたりすると足のむくみがひどくなります。寝ていると背中にむくみが移動することがあります。むくみがひどくなると足全体、背中、腕、顔とむくむ範囲が広がります。

むくみの程度は、足のスネをゆっくり押してどのくらい凹むかで判断します。毎日同じ時間に体重を測定することで、むくみの程度を数値で判断することができます。

むくみは塩分の過剰摂取、ネフローゼ、心不全などで起こりやすいです。

治療は塩分制限、利尿薬投与などです。利尿薬は体重を目安に服用を続けるか休むか判断してもらうこともあります。(例えば、60kg以上で服用、50kg以下になったら休むなど)

食べ物解説:かぼちゃ

カ冬はかぼちゃの季節ですね。腎臓病の方で、カリウムが高い方はかぼちゃを摂取する量を注意しましょう。かぼちゃは100gあたり、450mgカリウムを含みます。かぼちゃの煮つけは1切れ40gくらいなので、100gは3切れで超えます。カリウムが高い方はかぼちゃの食べすぎに要注意です!!

腎臓病 かぼちゃ

2024年12月
北海道医療センター
腎臓内科 医長 柴崎 跡也


慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。


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