腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。
むくみとは、血管の外にある体液(細胞外液)が過剰になる状態です。水は重力で下に下がるので、足にむくみが出やすいです。ずっと立っていたり、座っていたりすると足のむくみがひどくなります。寝ていると背中にむくみが移動することがあります。むくみがひどくなると足全体、背中、腕、顔とむくむ範囲が広がります。
むくみの程度は、足のスネをゆっくり押してどのくらい凹むかで判断します。毎日同じ時間に体重を測定することで、むくみの程度を数値で判断することができます。
むくみは塩分の過剰摂取、ネフローゼ、心不全などで起こりやすいです。
治療は塩分制限、利尿薬投与などです。利尿薬は体重を目安に服用を続けるか休むか判断してもらうこともあります。(例えば、60kg以上で服用、50kg以下になったら休むなど)
食べ物解説:かぼちゃ
カ冬はかぼちゃの季節ですね。腎臓病の方で、カリウムが高い方はかぼちゃを摂取する量を注意しましょう。かぼちゃは100gあたり、450mgカリウムを含みます。かぼちゃの煮つけは1切れ40gくらいなので、100gは3切れで超えます。カリウムが高い方はかぼちゃの食べすぎに要注意です!!
2024年12月
北海道医療センター
腎臓内科 医長 柴崎 跡也
慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。