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じんくんぞうくん通信

じんくんぞうくん通信9月

腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。

検査解説:尿タンパク、U-TP/U-Cre
正常値:(-)、 0.15g/gCr未満

尿には、ほとんどタンパク質は漏れませんが、尿にタンパクが含まれていると健診などで、尿蛋白陽性(+〜4+)を指摘されて、内科受診を勧められます。腎臓内科では尿蛋白量をU-TP/U-Creという項目で調べます。0.15g以上が異常です。3.5g以上だとネフローゼ症候群が疑われます。尿蛋白が多く出続けると腎機能が徐々に悪くなることがあります。

くすり解説:SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬は尿に糖を出す働きがあり、もともと糖尿病の薬でした。心臓病や慢性腎臓病にも効果があることが臨床試験で証明され、慢性腎臓病にも使用できるようになった薬です。腎機能を保つ腎保護作用があると言われています。副作用としては、尿路感染症、脱水などがあり、副作用予防をしっかり行う必要がある薬です。

SGLT2阻害薬:フォシーガ、ジャディアンスなど

腎臓病の症状:立ちくらみ

「立ちくらみ」は、腎臓病に特有の症状ではありません。また原因も様々です。腎臓病の方で「立ちくらみ」が出る理由は主に貧血によります。もしくは糖尿病性腎症の方で、起立性低血圧を合併している方に起こります。貧血は、貧血の治療が必要で、起立性低血圧の場合は、起き上がるときや立ち上がるときの動作をゆっくり行う、血圧を下げる薬を調整するなどの対処が必要となります。

食べ物解説:イモ

秋はいもの季節です。じゃがいもやさつまいもが好きな方が結構います。いもはカリウムが多く含まれており、腎機能が悪い方にとっては、カリウム値が上昇してしまい、不整脈や突然死の原因となってしまうかもしれないので、食べ過ぎ注意です! 葉物とは違い、イモ類は自分で思っている以上に量を摂取してしまいます。フライドポテトも食べ過ぎ注意です!

イモ

じゃがいものカリウム量100gあたり410mg
マックフライポテトS495mg
モスフレンチフライポテトS308mg 
カリウム制限は1日1500〜2000mg

2024年9月
北海道医療センター
腎臓内科 医長 柴崎 跡也


慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。


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