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カリウム

じんくんぞうくん通信 3月

けいれん

腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。

腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。

検査解説:Ca(カルシウム)
正常値:8.8-10.1mg/dl
血液中のカルシウム濃度を表します。腎機能が悪い方は、カルシウムが下がりやすいです。カルシウムが下がると手足の痙攣(テタニー)が起こることがあります。またカルシウム値が非常に高い状態になると腎機能が低下することがあります。ビタミンD製剤投与でたまに起こります。カルシウムサプリも一緒に服用するともっとカルシウムが上昇します。
くすり解説:ビタミンD
骨粗鬆症の予防薬でよく投与されます。腎機能が慢性的に悪い方は、腎臓でビタミンDを活性化できないので、低カルシウム血症になることがあります。その場合にビタミンDを使います。カルシウム値が非常に高くなると腎機能は悪化しますので、血液検査でカルシウム値を確認することが大事です。
ビタミンDの種類
アルファカルシドール、エルデカルシドールなど
腎臓病の症状:テタニー(けいれん)

慢性腎臓病で腎機能が悪くなると、腎臓でビタミンDを活性化できないので、ビタミンD不足になります。ビタミンD不足になると血液中のカルシウム濃度が下がります。カルシウム濃度が下がると筋肉の痙攣が起こりやすくなります。これをテタニーといいます。低カルシウム血症によるテタニーを予防するには、ビタミンD製剤などで、カルシウム値を正常に保つ必要があります。血清アルブミン値が低い方は、カルシウム値が低く表示されます。カルシウム値が正常でもアルブミンがかなり低い方は、高カルシウム血症になっている場合があります。

食べ物解説:牛乳

北海道は牛乳の生産量日本一の都道府県です。牛乳を飲むとカルシウムが補充されますが、カリウムも結構含んでいます。高カリウム血症の方は牛乳の飲み過ぎに注意しましょう。牛乳100mlあたりカリウム150mg含まれます

牛乳のカリウム

2025年3月
北海道医療センター
腎臓内科 医長 柴崎 跡也


慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。


〒063-0005
札幌市西区山の手5条7丁目1番1号

国立病院機構 北海道医療センター

受付時間(月〜金曜日)
【午前】8:30~11:00【午後】1:00~ 3:00

※午後診療は再診予約のみとなります。

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当院は、病院機能評価3rdG:Ver.3.0の認定を受けています。
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