腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。
腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。
慢性腎臓病で腎機能が悪くなると、腎臓でビタミンDを活性化できないので、ビタミンD不足になります。ビタミンD不足になると血液中のカルシウム濃度が下がります。カルシウム濃度が下がると筋肉の痙攣が起こりやすくなります。これをテタニーといいます。低カルシウム血症によるテタニーを予防するには、ビタミンD製剤などで、カルシウム値を正常に保つ必要があります。血清アルブミン値が低い方は、カルシウム値が低く表示されます。カルシウム値が正常でもアルブミンがかなり低い方は、高カルシウム血症になっている場合があります。
食べ物解説:牛乳
北海道は牛乳の生産量日本一の都道府県です。牛乳を飲むとカルシウムが補充されますが、カリウムも結構含んでいます。高カリウム血症の方は牛乳の飲み過ぎに注意しましょう。牛乳100mlあたりカリウム150mg含まれます
2025年3月
北海道医療センター
腎臓内科 医長 柴崎 跡也
慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。