サイトマップ | お問い合わせ | English

HOME > 医療コラム > じんくんぞうくん通信5月

じんくんぞうくん通信

じんくんぞうくん通信5月

腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。

検査解説:HCO3(炭酸水素=重炭酸)
正常値:21.0-29.0mmol/l
血液中の炭酸水素濃度を表します。腎機能が悪い方は、酸が排泄できずに血液が酸性に傾きます。そうすると炭酸水素濃度は低下します。この状態を代謝性アシドーシスといいます。代謝性アシドーシスになると血液中のカリウム濃度が上昇したり、貧血を助長したります。体がだるくなることがあります。
くすり解説:炭酸水素ナトリウム=重曹
代謝性アシドーシスの方に使う薬で、体が酸性に傾いているところを中性に戻す働きがあります。アシドーシスが補正されることで、高カリウム血症が改善することがあります。ナトリウムを含むので、服用によりむくむことがあります。飲みづらい薬ですがとても大事な薬です。
炭酸水素ナトリウムの種類:炭酸水素ナトリウム、重曹錠など
腎臓病の症状:脱水
腎臓病自体で脱水になるというより、腎臓病で使用する薬(利尿剤、SGLT2阻害薬)などで脱水になることがあります。腎臓病の方は脱水になると腎機能が更に悪くなることがあります。降圧薬のARBなどを服用していると顕著です。腎臓病の方は脱水にならないように、こまめに水分を摂取しましょう。下痢や嘔吐など水分摂取が難しい場合は、かかりつけ医に相談して点滴を受けましょう。
食べ物解説:コンビニ弁当・惣菜
コンビニでお弁当や惣菜を購入する方は、塩分過多になることがあります。お弁当や惣菜には、カロリー、塩分などの栄養所要量が記載されています。ですから、商品の塩分を計算しながら塩分過多にならないように、注意することができます。パッケージの表に書いてなくても、裏側に書いてあることがあるので、よく確認してください。
コンビニ弁当・惣菜

2024年5月
北海道医療センター
腎臓内科 医長 柴崎 跡也


慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。


〒063-0005
札幌市西区山の手5条7丁目1番1号

受付時間(月〜金曜日)
【午前】8:30~11:00【午後】1:00~ 3:00

※午後診療は再診予約のみとなります。

電話番号