検査解説：尿酸
正常値：3.7-7.8mg/dl

血液中の尿酸値を表します。尿酸が高い状態が続くと痛風になり、足の親指が腫れて痛くなったり、動脈硬化が進んだり、腎機能が低下します。腎機能が低下している方は尿酸が高くなりやすいです。尿酸が高い方は、飲酒を控えたり、糖質を控えたり、肥満を解消したりすることをおすすめします。乳製品の摂取は痛風の発症を抑える報告があります。

くすり解説：尿酸降下薬

高尿酸血症、痛風の方が尿酸値を低下させるために服用する薬です。尿酸合成を抑える薬と尿酸を体の外に出す作用を強める薬があります。慢性腎臓病の方は、尿酸合成を抑える薬がおすすめです。服用回数は、1日１回〜3回と薬によって異なります。

尿酸降下薬（尿酸合成阻害薬）の種類：アロプリノール、フェブキソスタット、トピロキソスタット

腎臓病の症状：はきけ

はきけ」は、腎臓病に特有の症状ではありません。腎臓病の方で「はきけ」が出るのは、透析が必要なくらい腎機能が悪化している状態です。BUN（血液尿素窒素）値が高くなり、尿毒症になるとはきけが出ることが多いです。個人差はありますが、BUNが100以上になると「はきけ」が出現することが多くなります。尿毒症の「はきけ」に対する治療は腎代替療法（血液透析・腹膜透析・腎移植）を行うことです。

2024年6月
北海道医療センター
腎臓内科 医長　柴崎 跡也

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慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。