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推定腎機能(eGFR)

じんくんぞうくん通信1月

利尿薬

腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。

検査解説:Na(ナトリウム)
正常値:138-145mmol/l
血液の中のナトリウム濃度を表します。ナトリウム値が高い状態を高ナトリウム血症といいます。脱水などで起こることが多いです。ナトリウム値が低い状態を低ナトリウム血症といいます。体の水分が多い状態(むくみなど)で起こることが多いです。塩分を取りすぎてもナトリウム値はあまり上がらず、むしろ下がることが多いです。
くすり解説:サイアザイド
サイアザイドは、尿を増やす薬(利尿薬)です。腎臓の遠位尿細管という場所に働きかけて、水や塩分の排泄を増やします。むくみや胸水など体液が過剰になったときに使います。血圧が高いときにも使用されるので、降圧利尿薬とも言われます。ループ利尿薬と一緒に使うと強力な利尿作用があります。
サイアザイドの種類
トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジドなど
腎臓病の症状:体重増加

体重が増加すると「太った」と考えますね。「太る」とは、脂肪筋肉が増えて体重が増えることです。脂肪や筋肉は1日や2日で急激に増えることはありませんので、数日で急激に太ることはありません。

しかし、体重は数日で数kg増えることがあります。それは、尿量が減ってどんどんむくんだ場合に起こります。ネフローゼ症候群が発症したり、塩分を過剰に摂りすぎたり、心筋梗塞などで心不全になったりするときに起こります。

腎臓病の方は、塩分の過剰摂取で体重が増加することがあるので、毎日体重を測定して記録することをおすすめします!

血圧と体重を毎日測定して記録することで、自分の体が良い状態か、悪い状態になってきているかなどがわかります。

食べ物解説:みかん

冬には、こたつに入りながらみかんを食べる方も多いと思います。みかんはビタミンC補給にもよい果物です。 ただ、みかん1個(80g)につきカリウムが120mg含まれますので、カリウムが高い方は、2個、3個と食べずに1個をよく味わうことをおすすめします!

みかん

2025年1月
北海道医療センター
腎臓内科 医長 柴崎 跡也


慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。


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※午後診療は再診予約のみとなります。

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