腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。
体重が増加すると「太った」と考えますね。「太る」とは、脂肪や筋肉が増えて体重が増えることです。脂肪や筋肉は1日や2日で急激に増えることはありませんので、数日で急激に太ることはありません。
しかし、体重は数日で数kg増えることがあります。それは、尿量が減ってどんどんむくんだ場合に起こります。ネフローゼ症候群が発症したり、塩分を過剰に摂りすぎたり、心筋梗塞などで心不全になったりするときに起こります。
腎臓病の方は、塩分の過剰摂取で体重が増加することがあるので、毎日体重を測定して記録することをおすすめします!
血圧と体重を毎日測定して記録することで、自分の体が良い状態か、悪い状態になってきているかなどがわかります。
食べ物解説:みかん
冬には、こたつに入りながらみかんを食べる方も多いと思います。みかんはビタミンC補給にもよい果物です。 ただ、みかん1個(80g)につきカリウムが120mg含まれますので、カリウムが高い方は、2個、3個と食べずに1個をよく味わうことをおすすめします!
2025年1月
北海道医療センター
腎臓内科 医長 柴崎 跡也
慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。