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カリウム

じんくんぞうくん通信 2月

カリウム

腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。

腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。

検査解説:K(カリウム)
正常値:3.6-4.8mmol/l
血液の中のカリウム濃度を表します。カリウム値が高い状態を高カリウム血症といいます。高カリウム血症になると不整脈が起こり、最悪の場合は心停止します。腎機能が悪い方は、カリウムが上昇しやすいので、要注意です。治療は食事でのカリウム制限や、カリウム吸着薬の服用です。
不整脈 心停止
くすり解説:カリウム吸着薬
血液のカリウム値が高い場合、まずは飲食物のカリウム摂取量を減らすことですが、カリウム制限だけで、カリウム値が高いままの場合は、カリウム吸着薬を処方します。カリウム吸着薬は名前の通り、カリウムを腸内で吸着させて、排出する薬です。便秘になりやすいので、要注意です。
カリウム吸着薬の種類
カリメート、ケイキサレート、アーガメイト、ロケルマなど
腎臓病の症状:不整脈

腎臓病で不整脈が起こることがあります。腎臓病の方は血液のカリウム値が高くなる場合があります。カリウム値が非常に高くなると不整脈が起こることがあります。カリウム値がどんどん上昇してしまうと最終的には、脈が遅くなり、心停止死亡することもまれにあります。一番の予防は、飲食のカリウム制限やカリウム吸着薬の使用で、カリウム値を正常範囲にしておくことです。

高カリウム血症で不整脈が発生し、脈が遅くなった場合には、カリウム値を下げるとともに、一時的に心臓のペースメーカーを留置して心停止をふせぐ処置が必要となる場合があります。

食べ物解説:豆

2月といえば節分があり、豆まきの季節ですね。豆まきには炒った大豆を使うことがあります。カリウム量は100gで2000mgあります。25gくらい食べるだけでも500mgと多いので、食べ過ぎ注意です。

豆

2025年2月
北海道医療センター
腎臓内科 医長 柴崎 跡也


慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。


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札幌市西区山の手5条7丁目1番1号

国立病院機構 北海道医療センター

受付時間(月〜金曜日)
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