腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。
腎臓内科が作成した腎臓病に関する読み物です。
腎臓病で不整脈が起こることがあります。腎臓病の方は血液のカリウム値が高くなる場合があります。カリウム値が非常に高くなると不整脈が起こることがあります。カリウム値がどんどん上昇してしまうと最終的には、脈が遅くなり、心停止し死亡することもまれにあります。一番の予防は、飲食のカリウム制限やカリウム吸着薬の使用で、カリウム値を正常範囲にしておくことです。
高カリウム血症で不整脈が発生し、脈が遅くなった場合には、カリウム値を下げるとともに、一時的に心臓のペースメーカーを留置して心停止をふせぐ処置が必要となる場合があります。
食べ物解説:豆
2月といえば節分があり、豆まきの季節ですね。豆まきには炒った大豆を使うことがあります。カリウム量は100gで2000mgあります。25gくらい食べるだけでも500mgと多いので、食べ過ぎ注意です。
2025年2月
北海道医療センター
腎臓内科 医長 柴崎 跡也
慢性腎臓病の悪化による透析導入患者数はいまだに減少していず、厚労省は年間の新規透析導入患者数を35,000人以下にするという数値目標を設定し、全国の医療機関で慢性腎臓病の重症化予防に取り組んでいます。当院は西区の腎臓内科施設として、慢性腎臓病の重症化予防に力を入れ、病診連携を行っております。